ドイツからラモビッチさんがインターンで豊橋市に

　豊橋市役所で２日、パートナーシップシティーのドイツ・ヴォルフスブルグ市からインターンシップで訪れたジュルスマ・ラモビッチさん（33）が浅井由崇市長と対面した。９月末まで滞在し、在留外国人の相談業務や日本の行政の仕組みなどについて学ぶ。ラモビッチさんは「日本文化に触れられるのが楽しみ」などと述べた。
　ラモビッチさんは自治体職員を養成する専門教育機関「ＮＳＩハノーバー」に学ぶ。最終の３年次はヴォルフスブルグ市でインターンとして雇用や福祉など３部門を経験した。市はパートナー都市など海外の自治体にも派遣しており、ラモビッチさんは初の海外研修先に豊橋市を選んだ。
　ラモビッチさんは「現地にはパートナー都市の紹介看板があり、豊橋にも親しみがあった。海苔巻きやおにぎりなど日本独特の食文化にも関心がある」と語った。
　浅井市長は「ともにフォルクスワーゲングループの拠点があり、両市の結び付きは強い。豊橋を最初に選んでくれて感謝したい」と歓迎した。
　滞在中、まちなか図書館でドイツ文化などを紹介する講座の講師も務める。22、23の両日は高校生向け、９月10日は市民講座とドイツ語絵本の読み聞かせがある。
　ヴォルフスブルグ市はフォルクスワーゲングループ本社、豊橋市は日本法人の本社があり、民間交流も盛んだったことから２０１１年６月にパートナー協定を結んだ。
【加藤広宣】