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豊橋美博の改修工期延長

工期延長で臨時開館する豊橋美術博物館
工期延長で臨時開館する豊橋美術博物館
企画展では凉を感じる作品が並ぶ(提供)
企画展では凉を感じる作品が並ぶ(提供)

16日から臨時に無料企画展

 改修工事のため6月から休館していた豊橋市美術博物館は、半導体不足などの影響で完工が約半年延びる見通しを発表した。半導体不足が解消に向かいつつある中、博物館で使う特殊な空調機器までは供給網が回復していないようだ。同館は16日から臨時に無料企画展を開く。
 美術博物館の改修工事は今年1月の事業者契約を経て6月1日から着工予定だった。設計と施工を一緒に委託する契約のため、業者を分ける方式より柔軟な材料調達が可能になるが、今回はそれでも調達のめどが立たなかった。
 改修工事では大型で特殊なインバーター(変圧器)を含む空調システムを導入する計画だ。温度と湿度を一定に保つ制御装置が不可欠だ。学校やその他の公共施設の空調機器とは異なり、核となる半導体も汎用製品では賄えない特殊な要因が重なった。
 設計を終えて専門メーカーに発注後、材料調達の時期に半導体不足のあおりを受けたという。
 市建築課は「契約時にも国から半導体不足の懸念は示されており、納期確認のため月ごとの最新動向を注視した」と話す。担当者によると、今年4~5月現在で半導体部品の調達は半年待ちだったが、6月までに11カ月待ちまで悪化。6月中旬には工期延長が確定的となったという。
 納期遅延に伴い、改修オープンは2024年3月にずれ込む。
 美術博物館では改修工事の休止期間に伴い、臨時開館する16日から2階展示室で「凉を感じる企画展」と題して写真や近世絵画、考古資料などを開く。写真家の水越武氏の「森林列島」「ヒマラヤ」シリーズのほか、稲田文笠「夏山漁楽図」、鈴木挙山「岳陽大観図」など涼し気な収蔵品を選んで紹介する。
 1階展示室でのワークショップ開催も企画中という。詳細は同館ホームページで随時公表する。
【加藤広宣】

16日から臨時に無料企画展

 改修工事のため6月から休館していた豊橋市美術博物館は、半導体不足などの影響で完工が約半年延びる見通しを発表した。半導体不足が解消に向かいつつある中、博物館で使う特殊な空調機器までは供給網が回復していないようだ。同館は16日から臨時に無料企画展を開く。
 美術博物館の改修工事は今年1月の事業者契約を経て6月1日から着工予定だった。設計と施工を一緒に委託する契約のため、業者を分ける方式より柔軟な材料調達が可能になるが、今回はそれでも調達のめどが立たなかった。
 改修工事では大型で特殊なインバーター(変圧器)を含む空調システムを導入する計画だ。温度と湿度を一定に保つ制御装置が不可欠だ。学校やその他の公共施設の空調機器とは異なり、核となる半導体も汎用製品では賄えない特殊な要因が重なった。
 設計を終えて専門メーカーに発注後、材料調達の時期に半導体不足のあおりを受けたという。
 市建築課は「契約時にも国から半導体不足の懸念は示されており、納期確認のため月ごとの最新動向を注視した」と話す。担当者によると、今年4~5月現在で半導体部品の調達は半年待ちだったが、6月までに11カ月待ちまで悪化。6月中旬には工期延長が確定的となったという。
 納期遅延に伴い、改修オープンは2024年3月にずれ込む。
 美術博物館では改修工事の休止期間に伴い、臨時開館する16日から2階展示室で「凉を感じる企画展」と題して写真や近世絵画、考古資料などを開く。写真家の水越武氏の「森林列島」「ヒマラヤ」シリーズのほか、稲田文笠「夏山漁楽図」、鈴木挙山「岳陽大観図」など涼し気な収蔵品を選んで紹介する。
 1階展示室でのワークショップ開催も企画中という。詳細は同館ホームページで随時公表する。
【加藤広宣】

工期延長で臨時開館する豊橋美術博物館
工期延長で臨時開館する豊橋美術博物館
企画展では凉を感じる作品が並ぶ(提供)
企画展では凉を感じる作品が並ぶ(提供)

カテゴリー:社会・経済 / イベント

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