豊橋に障害ある中高生対象の放課後等デイサービス完成

　障害者・児支援施設などを運営する社会福祉法人さくら（豊橋市、疋田容章理事長）が21日、豊橋市大崎町安平に新築した放課後等デイサービス「ＣＡＮ　Ｐｌｕｓ（キャンプラス）たまりば　アジュール」の完工式を開いた。障害のある中学生と高校生も対象にしているのが特徴で、社会性、生活力なども養い、社会に出る準備を支援する。
　障害のある６歳から18歳を預かる放課後等デイサービス「たまりば」を展開。新施設には、豊橋市立くすのき特別支援学校で実施していた事業を移したほか、豊川市内に続き、中高校生対象のサービスを行う。全国的にも珍しい取り組みという。７月に開所する。
　放課後等デイサービス展開する中、小学生と中高生を分けて行う必要性が高まった。中高生は、高校卒業後の社会に出る時期を控えている上、思春期にもあたるため、中高生対象の事業に乗り出した。
　社会性、生活力、作業性を柱に掲げ、特性に応じた少人数のグループで活動。社会に適応できる能力を養成し、社会人として生きていく人間力を育てる。
　平屋建ての新施設では、設けられた調理実習室で料理を作ったり、工具やパソコンの使い方も学んだりする。ミシンも用意してあり、裁縫にも取り組む。
　式では、疋田理事長が「職員一同、頑張っていくので協力をお願いします」と出席者にあいさつした。
　主に小学生対象のたまりばアジュール、中高生のキャンプラスとも定員は10人。問い合わせは０１２０・３９５・１１８へ。
（中村晋也）