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豊橋市がバイオマス利活用センター公開

生ごみの投入口=豊橋市バイオマス利活用センターで
生ごみの投入口=豊橋市バイオマス利活用センターで
高さ18・3㍍あるメタン発酵槽。2槽設置されている=同
高さ18・3㍍あるメタン発酵槽。2槽設置されている=同

 豊橋市神野新田町の市公共下水道汚泥処理施設・中島処理場内で、10月1日の稼働に向けて整備や試運転が進められている市バイオマス利活用センターが24日、地元の自治会や報道陣に公開された。
 センターでは、下水道汚泥と市内で出る生ごみ、し尿・浄化槽汚泥のバイオマス(生物資源)をメタン発酵処理し、発生したガスを発電に利用。発酵後に残った汚泥も炭化燃料に活用され、バイオマス資源が100%エネルギー化される。
 下水道汚泥と生ごみによる複合バイオマス処理施設は、豊橋と同じ人口38万人規模の都市で国内最大規模という。
 発生したバイオガスにより、一般家庭約1890世帯分に相当する年間約680万㌔㍗時を発電、中部電力に販売できる。生ごみなどは焼却処理されてきたが、センターで使われることなどから、この事業で年間約1万4000㌧の二酸化炭素を削減できる効果もあり、地球温暖化対策になる。
 市内では、すでに4月から生ごみの分別収集を開始。6月下旬からは生ごみがセンターに搬入され、試運転も始まる。生ごみは、汚泥とほぼ同じ割合でバイオガス発生に貢献する。今後、事業系の生ごみ(日量約10㌧)も入り、生ごみは日量計約59㌧を受け入れる。
 内覧会には、自治会から17人が参加し、三つの生ごみ投入口や、試運転で下水道汚泥が投入されているメタン発酵槽の外観、発生したガスを燃料とする発電機などを見て回った。周辺に臭気を出さない工夫などの説明も受けた。
 センターは、民間の資金とノウハウを活用するPFI手法を採用。特別目的会社「豊橋バイオウィル」(代表企業・JFEエンジニアリング)が建設し、稼働後、20年間にわたって維持管理、運営する。敷地内には太陽光発電も整備。整備費と維持管理・運営費を含めた事業費は約148億円。
 市資源化センターで処理している生ごみ、し尿・浄化槽汚泥が中島処理場に集約、処理されるようになり、処理にかかるコストは20年間で約120億円の削減が見込まれている。
(中村晋也)

 豊橋市神野新田町の市公共下水道汚泥処理施設・中島処理場内で、10月1日の稼働に向けて整備や試運転が進められている市バイオマス利活用センターが24日、地元の自治会や報道陣に公開された。
 センターでは、下水道汚泥と市内で出る生ごみ、し尿・浄化槽汚泥のバイオマス(生物資源)をメタン発酵処理し、発生したガスを発電に利用。発酵後に残った汚泥も炭化燃料に活用され、バイオマス資源が100%エネルギー化される。
 下水道汚泥と生ごみによる複合バイオマス処理施設は、豊橋と同じ人口38万人規模の都市で国内最大規模という。
 発生したバイオガスにより、一般家庭約1890世帯分に相当する年間約680万㌔㍗時を発電、中部電力に販売できる。生ごみなどは焼却処理されてきたが、センターで使われることなどから、この事業で年間約1万4000㌧の二酸化炭素を削減できる効果もあり、地球温暖化対策になる。
 市内では、すでに4月から生ごみの分別収集を開始。6月下旬からは生ごみがセンターに搬入され、試運転も始まる。生ごみは、汚泥とほぼ同じ割合でバイオガス発生に貢献する。今後、事業系の生ごみ(日量約10㌧)も入り、生ごみは日量計約59㌧を受け入れる。
 内覧会には、自治会から17人が参加し、三つの生ごみ投入口や、試運転で下水道汚泥が投入されているメタン発酵槽の外観、発生したガスを燃料とする発電機などを見て回った。周辺に臭気を出さない工夫などの説明も受けた。
 センターは、民間の資金とノウハウを活用するPFI手法を採用。特別目的会社「豊橋バイオウィル」(代表企業・JFEエンジニアリング)が建設し、稼働後、20年間にわたって維持管理、運営する。敷地内には太陽光発電も整備。整備費と維持管理・運営費を含めた事業費は約148億円。
 市資源化センターで処理している生ごみ、し尿・浄化槽汚泥が中島処理場に集約、処理されるようになり、処理にかかるコストは20年間で約120億円の削減が見込まれている。
(中村晋也)

生ごみの投入口=豊橋市バイオマス利活用センターで
生ごみの投入口=豊橋市バイオマス利活用センターで
高さ18・3㍍あるメタン発酵槽。2槽設置されている=同
高さ18・3㍍あるメタン発酵槽。2槽設置されている=同

カテゴリー:社会・経済 / 政治・行政

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