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西武での活躍誓う三浦選手

三浦さん㊧と森島校長=時習館高校で
三浦さん㊧と森島校長=時習館高校で

育成枠も時習館高出身者で初のドラフト指名

 今年のプロ野球ドラフト会議で西武ライオンズから育成枠3位指名を受けた中京大学の三浦大輝さん(22)が11月30日、母校の県立時習館高校を訪れ、森島日出夫校長に報告した。1965年にドラフト会議が始まって以来、時習館出身者が指名されるのは初。
 三浦さんは身長180㌢、体重94㌔。投手で背番号は11。2021年秋には最優秀防御率とベストナインを受賞した。高校時代は4番のエースとしてチームを引っ張った。
 4年ぶりの母校に、三浦さんは最後の夏の予選を思い出すと話した。3本本塁打を放つなどしたが、最後はコールド負けで敗退した。その記憶が、大学進学後も野球を続け、やがてはプロに行きたいという原動力になったという。
 森島校長は三浦さんを迎え「頑張ってくれることが後輩たちの励みになる。活躍を楽しみにしている」と激励した。当時の野球部監督だった林哲也さん(現新城有教館高校教諭)と、ホームルームの担任教諭だった岡田尚子さんも駆けつけた。林さんは球質と、勝ち気な性格が三浦さんの一番の武器だとして「活躍してくれると信じている」と語った。
 報告を終えた三浦さんは「プロの道へ進む実感が湧いた。1日でも早く支配下登録選手になれるよう、しっかり頑張らなくてはいけない」と意気込んだ。
 時習館は県下有数の進学校。野球と勉強を両立させるため、時間の使い方や質を重視した取り組みを習得した。それが大学でも生き、自身の成長につながったと話す。後輩へのメッセージとして「自分がやりたいこと、好きなことをしっかりやってほしい。学校で勉強を頑張ったのに、社会に出た時にやりたいことが分からないというのは、すごくもったいない」として、夢と目標を持つことが大切だと説いた。

両親と障害持つ兄に感謝

 感謝を伝えたい人として、野球をさせてくれた両親と、脳性まひの障害を持つ兄を挙げた。父は、三浦さん兄弟のどちらかに野球を教えたいと考えていた。「兄がいなかったら、野球はやっていないかもしれない」と振り返る。兄の介護で大変な中、自分に野球を続けさせてくれた両親、体が不自由ながらメッセージを書いて応援してくれた兄のことを思うと、くじけそうな時も力が湧いた。「プロとしてマウンドに立って投げている姿を見てもらうことが、最初の恩返しになると思う」。障害者でもスタジアムで野球観戦できるような支援をしたいと夢を語った。
 間もなく球団と本契約を交わし、1月には入寮する。
【岸侑輝】

育成枠も時習館高出身者で初のドラフト指名

 今年のプロ野球ドラフト会議で西武ライオンズから育成枠3位指名を受けた中京大学の三浦大輝さん(22)が11月30日、母校の県立時習館高校を訪れ、森島日出夫校長に報告した。1965年にドラフト会議が始まって以来、時習館出身者が指名されるのは初。
 三浦さんは身長180㌢、体重94㌔。投手で背番号は11。2021年秋には最優秀防御率とベストナインを受賞した。高校時代は4番のエースとしてチームを引っ張った。
 4年ぶりの母校に、三浦さんは最後の夏の予選を思い出すと話した。3本本塁打を放つなどしたが、最後はコールド負けで敗退した。その記憶が、大学進学後も野球を続け、やがてはプロに行きたいという原動力になったという。
 森島校長は三浦さんを迎え「頑張ってくれることが後輩たちの励みになる。活躍を楽しみにしている」と激励した。当時の野球部監督だった林哲也さん(現新城有教館高校教諭)と、ホームルームの担任教諭だった岡田尚子さんも駆けつけた。林さんは球質と、勝ち気な性格が三浦さんの一番の武器だとして「活躍してくれると信じている」と語った。
 報告を終えた三浦さんは「プロの道へ進む実感が湧いた。1日でも早く支配下登録選手になれるよう、しっかり頑張らなくてはいけない」と意気込んだ。
 時習館は県下有数の進学校。野球と勉強を両立させるため、時間の使い方や質を重視した取り組みを習得した。それが大学でも生き、自身の成長につながったと話す。後輩へのメッセージとして「自分がやりたいこと、好きなことをしっかりやってほしい。学校で勉強を頑張ったのに、社会に出た時にやりたいことが分からないというのは、すごくもったいない」として、夢と目標を持つことが大切だと説いた。

両親と障害持つ兄に感謝

 感謝を伝えたい人として、野球をさせてくれた両親と、脳性まひの障害を持つ兄を挙げた。父は、三浦さん兄弟のどちらかに野球を教えたいと考えていた。「兄がいなかったら、野球はやっていないかもしれない」と振り返る。兄の介護で大変な中、自分に野球を続けさせてくれた両親、体が不自由ながらメッセージを書いて応援してくれた兄のことを思うと、くじけそうな時も力が湧いた。「プロとしてマウンドに立って投げている姿を見てもらうことが、最初の恩返しになると思う」。障害者でもスタジアムで野球観戦できるような支援をしたいと夢を語った。
 間もなく球団と本契約を交わし、1月には入寮する。
【岸侑輝】

三浦さん㊧と森島校長=時習館高校で
三浦さん㊧と森島校長=時習館高校で

カテゴリー:社会・経済 / スポーツ

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