豊川高で世界大会出場選手壮行会

　豊川市の豊川高校（相馬三孝校長）で30日、いずれも日本代表で世界大会出場を決めた、陸上で同校ＯＧの安藤友香さん（23＝スズキ浜松ＡＣ）と、水泳でＯＧの森山幸美さん（20＝日本体育大学３年）、同校２年の今井月（るな）さん（16）の壮行会が開かれた。
　全校生徒を前に、ステージ上で在校生から花束を贈られた３人は笑顔を浮かべたが、気持ちはすでに世界のライバルたちと戦う大舞台へと向けられていた。
　卒業生の安藤さんは今年３月の名古屋ウィメンズマラソンで日本人最高、同歴代４位の２時間21分36秒で２位に入り、８月にロンドンで開かれる世界陸上選手権への出場を決めた。「目標や夢はあきらめなければ叶うと実感できた。いい走りで結果を残して帰ってきたい」と後輩たちに約束した。
　また昨年９月、海や川などの自然環境で長距離水泳を競う日本選手権オープンウオータースイミング競技10㌔で優勝し、７月にハンガリーで開かれる世界水泳選手権出場を決めた森山さんは「世界のトップに入れるよう、大会では10位以内を目指して頑張りたい。大好きな水泳で、周りの人を笑顔にしたい」。
　昨夏リオデジャネイロ五輪代表で、今年４月の日本選手権２００㍍個人メドレーで準優勝し、同じく世界水泳に出場する今井さんは「五輪では世界の雰囲気が分からないままレースを終えたので、自分らしく、楽しくレースができたら」と、決勝進出を逃した五輪のリベンジを誓った。
　安藤さんはこの日、豊川市役所を表敬訪問し、山脇実市長にも活躍を誓った。
（由本裕貴）