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イオンモール豊川に出店 意気込みむ東三河企業

4月4日にグランドオープンするイオンモール豊川=豊川市白鳥町で(3月5日の植樹祭で撮影)
4月4日にグランドオープンするイオンモール豊川=豊川市白鳥町で(3月5日の植樹祭で撮影)
出店の決意を語る豊川堂の高須社長
出店の決意を語る豊川堂の高須社長

 豊川市白鳥町に4月4日グランドオープンする大型商業施設「イオンモール豊川」には、東三河企業も出店する。書店や飲食店、菓子店などがテナントとして専門店街に入る。
 豊橋市呉服町の書店「豊川堂」は、サブ核店舗として、ユニクロ、ヤマダデンキ、スポーツオーソリティと並び、「本の豊川堂×nido cafe」を開店する。
 約1700平方㍍。23万冊の本が並ぶほか、セルフ形式のカフェ、イベントスペースがある。書籍は専門書、コミックほか、児童書に力を入れる。中でも児童書のエリアを大きくして、来店客の中心となる家族連れのニーズを取り込む。
 豊川堂は東三河に本店、カルミア店、アピタ向山店、セントファーレ田原店、nidoの5店を展開するが、イオンの売り場面積は5店の合計とほぼ同じ。高須大輔社長は「豊川市で一番売り場面積の多い書店になる。社運をかけての出店です」と力を込めた。
 知名度向上を目指して出店する企業もある。豊橋市柱五番町のバウムクーヘン製造販売「牧原製菓」は、自社ブランドとして立ち上げた直営店「b lab」を出店する。以前はOEM生産が中心で、結婚式の引き出物、観光土産などを手掛けていた。新型コロナウイルス禍で売り上げが8割減に。そこで始めたのが自社ブランドを立ち上げ、自ら商品を販売することだった。
 イオンの店では9平方㍍の売り場で16種類のバウムクーヘンと5種類のギフト商品を取り扱う。牧原啓和社長は「まだまだ知名度不足。東三河で最も集客力があるイオンの力を借りて、多くの人に知ってもらいたい」と期待する。
 豊川で直営店の出店を考えていたオーギヤグループの飲食店「スパゲッ亭チャオ」は、レストランの一つとして出る。かつて豊川にあったフランチャイズ店は黒字だったといい、担当者は「豊川には出店余地があると考えていた」と話す。
 また豊橋の水上ビルに店を構える「パーラーHANAKO」は、イオンではパンケーキとフルーツを使ったスイーツを提供する。代表の金沢幸実さんは「路面店だと集客に限界がある。さまざまなイベントに出店したところ、来場者が増えればその分、売上が増えた。イオンモールの集客に期待して出店する。社業をかけて運営します」と述べた。
 関係者によれば、イオンの出店には家賃ほか、さまざまな費用がかかるだけでなく、すぐに撤退できないなどの条件があるケースも。家賃も路面店や東三河の他の商業施設よりも高いという。それでもなお集客力に期待して出店を決断した店主たちは、「大きな決断です。失敗は許されない」と話した。
【竹下貴信】

 豊川市白鳥町に4月4日グランドオープンする大型商業施設「イオンモール豊川」には、東三河企業も出店する。書店や飲食店、菓子店などがテナントとして専門店街に入る。
 豊橋市呉服町の書店「豊川堂」は、サブ核店舗として、ユニクロ、ヤマダデンキ、スポーツオーソリティと並び、「本の豊川堂×nido cafe」を開店する。
 約1700平方㍍。23万冊の本が並ぶほか、セルフ形式のカフェ、イベントスペースがある。書籍は専門書、コミックほか、児童書に力を入れる。中でも児童書のエリアを大きくして、来店客の中心となる家族連れのニーズを取り込む。
 豊川堂は東三河に本店、カルミア店、アピタ向山店、セントファーレ田原店、nidoの5店を展開するが、イオンの売り場面積は5店の合計とほぼ同じ。高須大輔社長は「豊川市で一番売り場面積の多い書店になる。社運をかけての出店です」と力を込めた。
 知名度向上を目指して出店する企業もある。豊橋市柱五番町のバウムクーヘン製造販売「牧原製菓」は、自社ブランドとして立ち上げた直営店「b lab」を出店する。以前はOEM生産が中心で、結婚式の引き出物、観光土産などを手掛けていた。新型コロナウイルス禍で売り上げが8割減に。そこで始めたのが自社ブランドを立ち上げ、自ら商品を販売することだった。
 イオンの店では9平方㍍の売り場で16種類のバウムクーヘンと5種類のギフト商品を取り扱う。牧原啓和社長は「まだまだ知名度不足。東三河で最も集客力があるイオンの力を借りて、多くの人に知ってもらいたい」と期待する。
 豊川で直営店の出店を考えていたオーギヤグループの飲食店「スパゲッ亭チャオ」は、レストランの一つとして出る。かつて豊川にあったフランチャイズ店は黒字だったといい、担当者は「豊川には出店余地があると考えていた」と話す。
 また豊橋の水上ビルに店を構える「パーラーHANAKO」は、イオンではパンケーキとフルーツを使ったスイーツを提供する。代表の金沢幸実さんは「路面店だと集客に限界がある。さまざまなイベントに出店したところ、来場者が増えればその分、売上が増えた。イオンモールの集客に期待して出店する。社業をかけて運営します」と述べた。
 関係者によれば、イオンの出店には家賃ほか、さまざまな費用がかかるだけでなく、すぐに撤退できないなどの条件があるケースも。家賃も路面店や東三河の他の商業施設よりも高いという。それでもなお集客力に期待して出店を決断した店主たちは、「大きな決断です。失敗は許されない」と話した。
【竹下貴信】

4月4日にグランドオープンするイオンモール豊川=豊川市白鳥町で(3月5日の植樹祭で撮影)
4月4日にグランドオープンするイオンモール豊川=豊川市白鳥町で(3月5日の植樹祭で撮影)
出店の決意を語る豊川堂の高須社長
出店の決意を語る豊川堂の高須社長

カテゴリー:社会・経済

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