設楽署が県境超えた緊急配備訓練

　設楽署は６日、県外から車で逃走してきた犯人確保を想定した緊急配備訓練を設楽町などで行った。隣接する静岡県天竜署と愛知県警足助署と合同で初動態勢での活動を確認した。
　同署は北設楽郡３町村を管轄しており、静岡県と長野県と隣接している。訓練は犯人の逃走が広域に及んだ際に対応できるよう態勢づくりを図るために毎年実施している。
　訓練は男が静岡県浜松市天竜区内で別居する小学１年生の長男を連れ去り、車に乗せて逃走し、設楽町内で逮捕。さらに男は検問所から豊田市内で逃走したという－の想定で行われた。
　３警察署の署員と愛知県警察航空隊員の計63人が参加。航空隊員はヘリコプターで空から逃走車両を追跡し、陸上の車両などと無線で交信した。設楽署管内では国道４７３号や国道２５７号の主要交差点に署員を配置し、逃走車両の通過などルートを確認した。
　犯人役の足助署員が設楽町内に入り、同町川向地内の国道２５７号に設けた検問所で設楽署員が職務質問した後に取り押さえた。
（安藤聡）