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鉄道災害に備え豊橋市消防本部と豊鉄が対応訓練

訓練で路面電車から運び出される傷病者=豊橋市東田町で
訓練で路面電車から運び出される傷病者=豊橋市東田町で

 鉄道災害を想定し、豊橋市消防本部と豊橋鉄道(豊橋市)は9日、豊橋市東田町の赤岩口車庫で対応訓練を実施した。初めて市民病院の医師らも参加し、総勢約100人が初動対応や傷病者の救出などで連携体制を確認した。
 この日は、東田信号交差点で路面電車とマイクロバスが衝突し、両車両合わせて19人が負傷しているとの想定。
 事故が発生すると、運転士は運転指令へ事故を報告し、電車の電源を落とし乗客のけがなどを確認した。駆け付けた救急隊は感電しないことを調べた上で、医師らと共に負傷者のトリアージを進めた。
 訓練後は、消防職員らが緊急時の車両の操作方法や感電の危険箇所など、電車の仕組みについて豊鉄社員から説明を受けた。
 豊橋鉄道によると、車両との接触事故は年間数件あるものの、重大な事故はないという。一方で、昨年4月早朝、電停にトラックが突っ込む事故があり、乗客の命を落としかねない事案の発生も懸念されるため、迅速な対応と車両の特性をつかむ必要性から訓練を行っている。
 中消防署の中西重勝署長は連携の重要性を訴え、市民病院の鈴木伸行副院長は「南海トラフなど災害時に救急隊が来ない可能性もある。日頃からどうすればいいのか考えてほしい」と話した。
(飯塚雪)

 鉄道災害を想定し、豊橋市消防本部と豊橋鉄道(豊橋市)は9日、豊橋市東田町の赤岩口車庫で対応訓練を実施した。初めて市民病院の医師らも参加し、総勢約100人が初動対応や傷病者の救出などで連携体制を確認した。
 この日は、東田信号交差点で路面電車とマイクロバスが衝突し、両車両合わせて19人が負傷しているとの想定。
 事故が発生すると、運転士は運転指令へ事故を報告し、電車の電源を落とし乗客のけがなどを確認した。駆け付けた救急隊は感電しないことを調べた上で、医師らと共に負傷者のトリアージを進めた。
 訓練後は、消防職員らが緊急時の車両の操作方法や感電の危険箇所など、電車の仕組みについて豊鉄社員から説明を受けた。
 豊橋鉄道によると、車両との接触事故は年間数件あるものの、重大な事故はないという。一方で、昨年4月早朝、電停にトラックが突っ込む事故があり、乗客の命を落としかねない事案の発生も懸念されるため、迅速な対応と車両の特性をつかむ必要性から訓練を行っている。
 中消防署の中西重勝署長は連携の重要性を訴え、市民病院の鈴木伸行副院長は「南海トラフなど災害時に救急隊が来ない可能性もある。日頃からどうすればいいのか考えてほしい」と話した。
(飯塚雪)

訓練で路面電車から運び出される傷病者=豊橋市東田町で
訓練で路面電車から運び出される傷病者=豊橋市東田町で

カテゴリー:社会・経済

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