文字の大きさ

豊橋プラットで市民ら人形浄瑠璃学ぶ

吉田さん㊨から人形の動かし方を学ぶ参加者ら=プラットで
吉田さん㊨から人形の動かし方を学ぶ参加者ら=プラットで

 人形浄瑠璃「本朝廿四孝(ほんちょうにじゅううしこう)」が8月に豊橋市の穂の国とよはし芸術劇場プラットで上演されるのを前に27日夜、同劇場で出演する人形遣いなどから市民らが複雑な感情を表現する人形の操り方などを学んだ。
 人形浄瑠璃は、人形1体を、かしら(頭部)と右手を操る「主遣い」、左手を担当する「左遣い」、両足の「足遣い」の計3人の人形遣いで操作し、それぞれの動きにより緻密(ちみつ)で繊細な動きを生み出す。
 この日は、地元に伝わる「吉田文楽」の後継者を育成する保存会の会員や県内の一般参加者計30人が参加。吉田勘彌さん(62)ら人形遣い3人が、道具の名称や人形の動かし方などを解説した。
 参加者は実際に人形を持ち、紐や棒を微妙に動かしながら、しなやかな腕の動作や、眉毛や首の傾きで多彩な表情を作り出した。
 初めて人形に触る人も多く、人形をうなずかせるだけでもひと苦労。人形遣いは「かしらにはクジラのひげが使われており、不安定だが、それゆえに女性のしなやかな動きが可能になる」などと説明した。
 豊橋市関屋町の自営業堀場美佐さんは「自分の体を操るより大変。滑らかに見せ、繊細な動きにするのはすごく難しい」と話した。
 一人前の主遣いになるには20~30年かかると言われており、吉田さんは「力のある若手でも体に力が入り、重さに負けて芝居ができなくなるが、修行を重ねると必要最小限の力で持てるようになる。一人前になるには経験を重ねるしかない」と、伝統文化継承の苦労を参加者に語った。
 文楽の人気演目「本朝廿四孝」は8月11日、プラットで上演。現在、チケットを販売している。
 戦国時代、武田勝頼と上杉(長尾)謙信の争いに絡む勝頼の許嫁・八重垣姫を主人公に、どんでん返しの続くスリルに満ちた時代物。
 今回はプラット初の文楽で、地方公演にはない大がかりで本格的なセットを組む。プラットシニア・プロデューサーの中島晴美さんは「ユネスコ無形文化遺産となった文楽。生涯に1度は見てほしい」と呼び掛けている。
 午前11時と午後4時の2回公演で、チケットは一般5000円、24歳以下は2500円。
 問い合わせはプラット(0532・39・3090)へ。
(飯塚雪)

 人形浄瑠璃「本朝廿四孝(ほんちょうにじゅううしこう)」が8月に豊橋市の穂の国とよはし芸術劇場プラットで上演されるのを前に27日夜、同劇場で出演する人形遣いなどから市民らが複雑な感情を表現する人形の操り方などを学んだ。
 人形浄瑠璃は、人形1体を、かしら(頭部)と右手を操る「主遣い」、左手を担当する「左遣い」、両足の「足遣い」の計3人の人形遣いで操作し、それぞれの動きにより緻密(ちみつ)で繊細な動きを生み出す。
 この日は、地元に伝わる「吉田文楽」の後継者を育成する保存会の会員や県内の一般参加者計30人が参加。吉田勘彌さん(62)ら人形遣い3人が、道具の名称や人形の動かし方などを解説した。
 参加者は実際に人形を持ち、紐や棒を微妙に動かしながら、しなやかな腕の動作や、眉毛や首の傾きで多彩な表情を作り出した。
 初めて人形に触る人も多く、人形をうなずかせるだけでもひと苦労。人形遣いは「かしらにはクジラのひげが使われており、不安定だが、それゆえに女性のしなやかな動きが可能になる」などと説明した。
 豊橋市関屋町の自営業堀場美佐さんは「自分の体を操るより大変。滑らかに見せ、繊細な動きにするのはすごく難しい」と話した。
 一人前の主遣いになるには20~30年かかると言われており、吉田さんは「力のある若手でも体に力が入り、重さに負けて芝居ができなくなるが、修行を重ねると必要最小限の力で持てるようになる。一人前になるには経験を重ねるしかない」と、伝統文化継承の苦労を参加者に語った。
 文楽の人気演目「本朝廿四孝」は8月11日、プラットで上演。現在、チケットを販売している。
 戦国時代、武田勝頼と上杉(長尾)謙信の争いに絡む勝頼の許嫁・八重垣姫を主人公に、どんでん返しの続くスリルに満ちた時代物。
 今回はプラット初の文楽で、地方公演にはない大がかりで本格的なセットを組む。プラットシニア・プロデューサーの中島晴美さんは「ユネスコ無形文化遺産となった文楽。生涯に1度は見てほしい」と呼び掛けている。
 午前11時と午後4時の2回公演で、チケットは一般5000円、24歳以下は2500円。
 問い合わせはプラット(0532・39・3090)へ。
(飯塚雪)

吉田さん㊨から人形の動かし方を学ぶ参加者ら=プラットで
吉田さん㊨から人形の動かし方を学ぶ参加者ら=プラットで

カテゴリー:社会・経済 / 芸能・文化

 PR

PR