豊川市サロンでイベント成功加藤さん講演

　豊川市職員らが企画する一般市民向けサロン「変わる次の一歩」が12日夜、プリオ（諏訪３）であり、親子参加型イベントを企画し、成功させた加藤典子さん（38）が講演した。
　市内で子ども服店を経営しながら、子育てにも奮闘してきた加藤さんは昨年９月、東三河ふるさと公園で「こどもがわらうとせかいがわらう」を開催。交流ある商店や作家に協力を呼び掛け、雑貨屋や服飾、ワークショップなどを展開し、子どもや母親らを中心に１万人を超える来場者を動員した。
　加藤さんは、市が保育園や学校などにチラシを配って周知するイベントサポート制度を活用したことを挙げた上で「音楽ライブと同じで、ターゲットを絞れば絞るほど、共感・共有・共振の連鎖が起きる。感動や思い出を与えることができれば、モノも売れる」と主張した。
　また、フェイスブックなどＳＮＳでの情報発信についても「イベントやチラシのタイトルのネーミングもマーケティングの一つ」と強調。「マーケティングとは人間の裏の心理をつくこと。客観的視点が必要」「子どものアイデアを活用したマーケティングも必要」などと語った。
　約20人の出席者には経営者もおり、加藤さんの言葉を真剣にメモしていた。
（由本裕貴）