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若者ものづくり大会に聴覚障害者出場

大会本番へ活躍を誓った聴覚障害者の篠さん㊧と中澤さん=愛知障害者職業能力開発校で
大会本番へ活躍を誓った聴覚障害者の篠さん㊧と中澤さん=愛知障害者職業能力開発校で

 あす3日と4日に名古屋市で開かれる「第12回若年者ものづくり競技大会」の機械製図(CAD)に、豊川市一宮町の愛知障害者職業能力開発校CAD設計科在籍で、いずれも聴覚障害2級の篠孝忠(たかのり)さん(18)と中澤知弘さん(18)が出場する。同大会への障害者の出場は全国で2人だけで、健常者のライバルたちとの大舞台で活躍が期待される。
 CADはパソコンを使い、3時間半で組み立て図を読み取り、寸法や加工部位、加工道具などの情報を入力して部品図に仕立て上げる。立体(3D)を平面(2D)に置き換えるため、空間把握能力や構造の知識が必要とされ、2人は本番を想定した模擬試験に臨んでいる。
 同校からは昨年もてんかんを持つ生徒が初出場。全国の障害者がさまざまな分野で技術を競うアビリンピックもあるが、同校指導員の前島和雄さん(53)は「社会に出れば健常者も障害者も関係ない。彼らの成長を促す意味でも、同世代の大会で力を発揮してほしい」と、今年も2人を推薦し、健常者と同じ舞台に送り出す。大会では特別に手話通訳者を置いて競技に挑む。
 人工内耳を持つ篠さんは「CADはまるでテレビゲームのようで好き。落ち着いて、満足のいく結果を残したい」と話す。音がほとんど聞き取れないろうあ者の中澤さんは、CADの仕事をしている兄・優太さんの影響で始めた。「3Dを2Dに書き上げるところが楽しい。3位以上を目指したい」と意気込む。
(由本裕貴)

 あす3日と4日に名古屋市で開かれる「第12回若年者ものづくり競技大会」の機械製図(CAD)に、豊川市一宮町の愛知障害者職業能力開発校CAD設計科在籍で、いずれも聴覚障害2級の篠孝忠(たかのり)さん(18)と中澤知弘さん(18)が出場する。同大会への障害者の出場は全国で2人だけで、健常者のライバルたちとの大舞台で活躍が期待される。
 CADはパソコンを使い、3時間半で組み立て図を読み取り、寸法や加工部位、加工道具などの情報を入力して部品図に仕立て上げる。立体(3D)を平面(2D)に置き換えるため、空間把握能力や構造の知識が必要とされ、2人は本番を想定した模擬試験に臨んでいる。
 同校からは昨年もてんかんを持つ生徒が初出場。全国の障害者がさまざまな分野で技術を競うアビリンピックもあるが、同校指導員の前島和雄さん(53)は「社会に出れば健常者も障害者も関係ない。彼らの成長を促す意味でも、同世代の大会で力を発揮してほしい」と、今年も2人を推薦し、健常者と同じ舞台に送り出す。大会では特別に手話通訳者を置いて競技に挑む。
 人工内耳を持つ篠さんは「CADはまるでテレビゲームのようで好き。落ち着いて、満足のいく結果を残したい」と話す。音がほとんど聞き取れないろうあ者の中澤さんは、CADの仕事をしている兄・優太さんの影響で始めた。「3Dを2Dに書き上げるところが楽しい。3位以上を目指したい」と意気込む。
(由本裕貴)

大会本番へ活躍を誓った聴覚障害者の篠さん㊧と中澤さん=愛知障害者職業能力開発校で
大会本番へ活躍を誓った聴覚障害者の篠さん㊧と中澤さん=愛知障害者職業能力開発校で

カテゴリー:社会・経済 / 地域・教育

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