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永遠に刻まれた人々 ほのくに銅像物語①

カテゴリー:特集

「若き志」を除幕する前澤英さん㊧と山脇実市長=豊川市消防署で(2010年8月1日写す)
「若き志」を除幕する前澤英さん㊧と山脇実市長=豊川市消防署で(2010年8月1日写す)

 私たちはどうして、銅像に惹(ひ)かれるのだろう? 像の前に佇(たたず)んでみる。そこは、時間も空間も超えた、異次元のスポットだ。彫られた人物がいま、何かを伝えようと、まっすぐ語りかけてくる。同時に、像を建てた人たちの切なる願いが、私たちに迫ってくる。永遠に刻まれた像人物が発する、この純潔のメッセージに、しばし耳目を傾けてみよう。東三河に立ち続ける銅像(および石像やレリーフなど=すべて実在の人物)を紹介していく。初回を飾るのは、ちょうど18年前のきょう、中学生を救助中に殉職した豊川市消防職員・前澤光昭さん。

中学生の救助に荒海へ
豊川市消防職員 前澤光昭さん

 その像は豊川市消防署玄関前、ホースを手にした消防服姿で立ち、メインストリート・姫街道を走るドライバーたちにはおなじみ…。しかしこの消防士像が、実在の人物をかたどったものだと知る人が、今どれだけいるだろうか。
 前澤さんは1999年8月3日、非番で豊橋市の表浜・伊古部海岸へサーフィンに来ていた際、近くの寺沢海岸で中学生5人が沖に流されたのを知り、救助に身を挺した。荒れた海に飛び込み、生徒を岸へ引き戻す途中、高波にのまれて亡くなった。33歳だった。
 尊い息子の死をずっと後世に残したいと、像は母の英(すぐる)さんが2010年8月1日、豊川市に寄贈する形で除幕したものだ。制作者は日本芸術院会員の彫刻家・山本眞輔氏(名古屋市)。「若き志」とタイトルを付け、その志を「平安な人々の生活を願う心である」と説明した。英さんは台座裏の銘板に「紅蓮の炎の前へ 毅然として対峙する消防士の姿を長く讃えんと 豊川消防発足の地に母が贈る」と刻んでいる。字句通りこの像は、消防士の正義感、奉仕する精神、誠実さを、見る者に伝えている。
 英さんは除幕式で「任務を貫いた立派な息子だと思います」と涙をこらえ、「この像は市民の命、財産を守る消防士の姿。子どもたちにも消防士の仕事を理解してもらえれば」と話した。
(藤田彰彦)

 私たちはどうして、銅像に惹(ひ)かれるのだろう? 像の前に佇(たたず)んでみる。そこは、時間も空間も超えた、異次元のスポットだ。彫られた人物がいま、何かを伝えようと、まっすぐ語りかけてくる。同時に、像を建てた人たちの切なる願いが、私たちに迫ってくる。永遠に刻まれた像人物が発する、この純潔のメッセージに、しばし耳目を傾けてみよう。東三河に立ち続ける銅像(および石像やレリーフなど=すべて実在の人物)を紹介していく。初回を飾るのは、ちょうど18年前のきょう、中学生を救助中に殉職した豊川市消防職員・前澤光昭さん。

中学生の救助に荒海へ
豊川市消防職員 前澤光昭さん

 その像は豊川市消防署玄関前、ホースを手にした消防服姿で立ち、メインストリート・姫街道を走るドライバーたちにはおなじみ…。しかしこの消防士像が、実在の人物をかたどったものだと知る人が、今どれだけいるだろうか。
 前澤さんは1999年8月3日、非番で豊橋市の表浜・伊古部海岸へサーフィンに来ていた際、近くの寺沢海岸で中学生5人が沖に流されたのを知り、救助に身を挺した。荒れた海に飛び込み、生徒を岸へ引き戻す途中、高波にのまれて亡くなった。33歳だった。
 尊い息子の死をずっと後世に残したいと、像は母の英(すぐる)さんが2010年8月1日、豊川市に寄贈する形で除幕したものだ。制作者は日本芸術院会員の彫刻家・山本眞輔氏(名古屋市)。「若き志」とタイトルを付け、その志を「平安な人々の生活を願う心である」と説明した。英さんは台座裏の銘板に「紅蓮の炎の前へ 毅然として対峙する消防士の姿を長く讃えんと 豊川消防発足の地に母が贈る」と刻んでいる。字句通りこの像は、消防士の正義感、奉仕する精神、誠実さを、見る者に伝えている。
 英さんは除幕式で「任務を貫いた立派な息子だと思います」と涙をこらえ、「この像は市民の命、財産を守る消防士の姿。子どもたちにも消防士の仕事を理解してもらえれば」と話した。
(藤田彰彦)

「若き志」を除幕する前澤英さん㊧と山脇実市長=豊川市消防署で(2010年8月1日写す)
「若き志」を除幕する前澤英さん㊧と山脇実市長=豊川市消防署で(2010年8月1日写す)

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