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難聴の子どもたち「カホン」作りに挑戦

自分で作ったカホンに座り、手でたたく子ども=豊橋創造大学で
自分で作ったカホンに座り、手でたたく子ども=豊橋創造大学で

 耳の不自由な子どもたちに音楽を楽しんでもらおうと、豊橋創造大学の学生らが豊橋市牛川町の同大学で打楽器「カホン」作りを企画した。難聴の子どもたちは、体に伝わる振動で音に触れる高揚感を味わった。 
 地域貢献を目的に学生が企画運営するプロジェクトの一環で、同大短期大専攻科福祉専攻1年3人が立案。「大人になったとき社会参加できず、孤立することがないように」との思いから、地元の民生委員や豊橋技術科学大の学生ら初めて会う大人たちにもボランティアで参加してもらい、子どもたちが社会性を育む工夫もした。
 参加した子どもたちは、聴覚・ろう重複センター楓(同市堂坂町)に通う3~18歳の14人。
 講師に新城市作手でカホン作りを教える齋藤正善さん(69)らを迎え、子どもたちは釘を金づちで打ちつけて三河杉の板を箱状に接合。大きな声でゆっくり話す齋藤さんの声に耳を傾けながら、横で同時に行う手話通訳とスクリーンの文字を頼りに完成させた。 
 カホンは上に座り、手で木箱をたたいてリズムを刻むため、振動により音を体感できる。
 和太鼓経験がある県立豊橋聾学校中学部3年の森下華純さん(15)は「たたく位置で響き方が違う。全身で感じられて楽しい」と興味深げに手のひらを打ちつけた。
 企画した専攻科福祉専攻1年の市川勝丈さん(20)は「物を作ることで達成感や挑戦することの楽しさを知ってほしい」と願う。完成したカホンを使い、12月には子どもたちと発表会を開く予定。
(飯塚雪)

 耳の不自由な子どもたちに音楽を楽しんでもらおうと、豊橋創造大学の学生らが豊橋市牛川町の同大学で打楽器「カホン」作りを企画した。難聴の子どもたちは、体に伝わる振動で音に触れる高揚感を味わった。 
 地域貢献を目的に学生が企画運営するプロジェクトの一環で、同大短期大専攻科福祉専攻1年3人が立案。「大人になったとき社会参加できず、孤立することがないように」との思いから、地元の民生委員や豊橋技術科学大の学生ら初めて会う大人たちにもボランティアで参加してもらい、子どもたちが社会性を育む工夫もした。
 参加した子どもたちは、聴覚・ろう重複センター楓(同市堂坂町)に通う3~18歳の14人。
 講師に新城市作手でカホン作りを教える齋藤正善さん(69)らを迎え、子どもたちは釘を金づちで打ちつけて三河杉の板を箱状に接合。大きな声でゆっくり話す齋藤さんの声に耳を傾けながら、横で同時に行う手話通訳とスクリーンの文字を頼りに完成させた。 
 カホンは上に座り、手で木箱をたたいてリズムを刻むため、振動により音を体感できる。
 和太鼓経験がある県立豊橋聾学校中学部3年の森下華純さん(15)は「たたく位置で響き方が違う。全身で感じられて楽しい」と興味深げに手のひらを打ちつけた。
 企画した専攻科福祉専攻1年の市川勝丈さん(20)は「物を作ることで達成感や挑戦することの楽しさを知ってほしい」と願う。完成したカホンを使い、12月には子どもたちと発表会を開く予定。
(飯塚雪)

自分で作ったカホンに座り、手でたたく子ども=豊橋創造大学で
自分で作ったカホンに座り、手でたたく子ども=豊橋創造大学で

カテゴリー:社会・経済 / 地域・教育

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