文字の大きさ

JR愛知御津駅と西小坂井駅 無人化に心配の声

無人化となる愛知御津駅。線路への転落事故への対応が心配される=豊川市御津町で
無人化となる愛知御津駅。線路への転落事故への対応が心配される=豊川市御津町で
新幹線の切符などが購入できたみどりの窓口も廃止される西小坂井駅=豊川市伊奈町で
新幹線の切符などが購入できたみどりの窓口も廃止される西小坂井駅=豊川市伊奈町で

 JR東海道本線の豊橋~岡崎駅の区間に集中旅客サービスシステムが導入されるのに伴い、東三河では10月1日から豊川市の西小坂井駅と愛知御津駅が完全無人駅となる。駅の橋上駅化などを求める各地域の地元住民からは、安全面や駅周辺の活性化の面で心配の声が上がっている。
 JR東海は乗降客数や効率化の観点でシステムを導入。始発から終電までを遠隔案内で運用する駅となり、常駐していた駅員が不在となる。近距離駅への切符購入やICカードのチャージなどはできるが、新規定期券や新幹線などの特急券の購入、クレジットカード決済が利用できなくなる。
 地元住民らが心配するのは、無人駅になることで駅周辺の衰退や安全性の欠如だ。伊奈町の西小坂井駅付近に連絡橋の設置を目指し、小坂井西小学校校区の7町内会で組織する「西小坂井駅東西連絡橋建設促進協議会」の横井功さんは「無人化になると寂しい雰囲気になる。人がいてこそ駅の活力が出る」と懸念する。
 近隣の小坂井西小に通学する児童の大半が踏切や交通量の多い道路を利用しており、危険と隣合わせ。町民の生活の利便性からも、線路をまたぐ連絡橋の設置を求める声が多い。横井さんは「電車は夜の11時台までは行き来する。犯罪が起きないか心配だ」とも話す。
 御津町の中心部にある愛知御津駅では、高齢者や高校生らの利用客が多い。周辺通学路の安全性を考慮し、橋上駅化の実現を目指す「駅を活かした町づくり連絡協議会」の担当者は「お子さんやお年寄り、障害者の方が万が一、線路に落ちた場合はどうするのか」と言う。JR東海は蒲郡市側の近隣駅の駅員が急行して対処する方針だが、「それでは遅いのでは」と指摘する。
 鉄道駅を活かしたコンパクトシティ推進を掲げる豊川市にとっても悩みの種。市はJR東海に駅員の常駐などを求める要望も行ってきた。
(由本裕貴)

 JR東海道本線の豊橋~岡崎駅の区間に集中旅客サービスシステムが導入されるのに伴い、東三河では10月1日から豊川市の西小坂井駅と愛知御津駅が完全無人駅となる。駅の橋上駅化などを求める各地域の地元住民からは、安全面や駅周辺の活性化の面で心配の声が上がっている。
 JR東海は乗降客数や効率化の観点でシステムを導入。始発から終電までを遠隔案内で運用する駅となり、常駐していた駅員が不在となる。近距離駅への切符購入やICカードのチャージなどはできるが、新規定期券や新幹線などの特急券の購入、クレジットカード決済が利用できなくなる。
 地元住民らが心配するのは、無人駅になることで駅周辺の衰退や安全性の欠如だ。伊奈町の西小坂井駅付近に連絡橋の設置を目指し、小坂井西小学校校区の7町内会で組織する「西小坂井駅東西連絡橋建設促進協議会」の横井功さんは「無人化になると寂しい雰囲気になる。人がいてこそ駅の活力が出る」と懸念する。
 近隣の小坂井西小に通学する児童の大半が踏切や交通量の多い道路を利用しており、危険と隣合わせ。町民の生活の利便性からも、線路をまたぐ連絡橋の設置を求める声が多い。横井さんは「電車は夜の11時台までは行き来する。犯罪が起きないか心配だ」とも話す。
 御津町の中心部にある愛知御津駅では、高齢者や高校生らの利用客が多い。周辺通学路の安全性を考慮し、橋上駅化の実現を目指す「駅を活かした町づくり連絡協議会」の担当者は「お子さんやお年寄り、障害者の方が万が一、線路に落ちた場合はどうするのか」と言う。JR東海は蒲郡市側の近隣駅の駅員が急行して対処する方針だが、「それでは遅いのでは」と指摘する。
 鉄道駅を活かしたコンパクトシティ推進を掲げる豊川市にとっても悩みの種。市はJR東海に駅員の常駐などを求める要望も行ってきた。
(由本裕貴)

無人化となる愛知御津駅。線路への転落事故への対応が心配される=豊川市御津町で
無人化となる愛知御津駅。線路への転落事故への対応が心配される=豊川市御津町で
新幹線の切符などが購入できたみどりの窓口も廃止される西小坂井駅=豊川市伊奈町で
新幹線の切符などが購入できたみどりの窓口も廃止される西小坂井駅=豊川市伊奈町で

カテゴリー:社会・経済

 PR

PR