22日からJKクーポン配信

　女子高校生（ＪＫ）の目線で市政情報を発信する豊橋市役所ＪＫ広報室が、同室公式ＬＩＮＥアカウントから、市内の店舗、公共施設の利用料や商品が割引となるＪＫ料金（クーポン）を高校生向けに配信する。第１弾は22日で映画館のクーポン。市は、イベント情報の発信や高校生への意見聴取にも活用する。
　同広報室は昨年、市制施行１１０周年記念事業の広報活動などに携わる高校生を公募し、活動をスタートさせた。
　こうした中、昨夏、メンバーの何気ない一言がＪＫクーポン配信のきっかけとなった。「高校生になると、お小遣いは大幅に増えないのに大人料金になるので中学生までできた遊びや行動が制限される」。
　実際、多くの公共施設は「ほの国こどもパスポート」で中学生まで無料で利用でき、22日に配信される映画館「ユナイテッド・シネマ豊橋18」（藤沢町）は大学・高校生が１５００円、中学生は１０００円。そこで話し合いを重ね、高校生の利用者が多いＬＩＮＥを使い、高校生専用料金を設定することにした。
　「高校生が行きたい」という今回の映画館のほか、市内のラーメン店、クレープ店、コーヒー店などが協力店舗に名乗りを上げており、随時募集している。
　現在のメンバー、女子高校生（６人）らが検討し、配信するクーポンを決定、隔週金曜日に同広報室公式ＬＩＮＥアカウントの登録者へ一斉に配信する。クーポンは毎回一店舗。登録者は今年度中に１０００人を目標にする。
　行政がＬＩＮＥ＠を活用し、民間や公共施設の高校生向け割引クーポンを発行するのは、全国でも初めてという。
　市側は、協力店舗に対し、若者ら顧客やリピーターの獲得などにつなげてもらうことを期待。市も、登録者にイベント情報を伝えたり、アンケート機能を使い高校生から市政への意見を聞いたりする。
（中村晋也）