豊橋で13日 上里さんコンサート

　豊橋市出身のヴァイオリニスト上里はな子さん（東京在住）が、13日午後７時からアイプラザ豊橋で、恒例の里帰りコンサートを開く。今回は「ピアノの天才とヴァイオリンの奇才による共演」と銘打ち、０歳児から入場可。共演するのは倉敷市出身で、わが国若手ピアニストの第一人者と賞される松本和将さん（同）。息が合った一流のハーモニーは、子どもたちを騒がせることがないという。
　「まずは来てください。必ず“よかったな”と言ってもらう自信があります」とＰＲする上里さん。２歳からヴァイオリンを始め、史上２人目の全日本学生音楽コンクール小学、中学生両部全国１位を達成。90年に豊橋市文化振興特別賞を受けた。ウィーン国立音大で腕を磨いて帰国後は、深い音色が聴衆を魅了し、テレビ出演含め全国各地から引っ張りだこ。
　「子どもは正直で鋭い。演奏家が気持ちを込めれば、静かに聴いてくれます」と話す松本さん。東京藝大在学中にベルリン留学し、03年に世界三大コンクールの一つ「エリザベート王妃国際音楽コンクールで」５位入賞。上里さんとは10年から組み、全国初のマスタークラスアカデミーを立ち上げるなど、日本の室内楽レベルアップにも取り組んできた。
　今回のコンサートでは、ベートヴェンやモーツァルトのヴァイオリンソナタを披露する。ソロとして上里さんは名曲「ツィゴイネルワイゼン」、松本さんは「月光」を披露し、得意のトークも交えるなど聴衆を飽きさせない。
　チケット３０００円（大学生まで１０００円）、全席自由。問い合わせは上里さん後援会（仔羊幼稚園内０５３２・61・６９７５）まで。
（藤田彰彦）