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「南米自転車1人旅」豊橋技科大の溝口さん

ウユニ塩湖で撮影した1枚(溝口さん提供)
ウユニ塩湖で撮影した1枚(溝口さん提供)

 豊橋技術科学大学の機械工学課程3年・溝口哲也さん(21)が、自転車でペルーなど南米4カ国の3363㌔を55日間で走破した。これまでも欧州、東南アジアを走り、通算21カ国の自転車1人旅を成し遂げた。
 溝口さんは、実家の岡崎市から自転車で大学に通学するほどのサイクリスト。日頃の鍛錬を生かし、世界へ自転車一人旅に出ている。
 今回は、夏季休暇を利用した8月14日から10月9日まで約2カ月間の日程。アウトドア用品大手・モンベルのチャレンジ支援でウエア、装備品の提供を受けて挑戦した。
 ペルーの首都リマを出発し、アンデス山脈や「宝石の道」などを走行。ボリビアなどを通り、チリのサンティアゴに到着した。未舗装の道で自転車を押したり、こう配の道を走ったり。砂漠の道は1日の寒暖差が激しく、強い風にも耐えた。
 その一方で、ペルー南部の世界遺産マチュピチュ、標高3800㍍のチチカカ湖も観光。ボリビア南西部のウユニ塩湖も訪れ、誰もいない一面真っ白な地にテントを張り、野宿した。「標高3600~3700㍍で星空がすごくきれいだった」。自転車ごと穴に突っ込むアクシデントもあり、「テントも何もかも塩まみれでした」と苦笑い。
 最も印象に残ったのは、ボリビアからチリに抜ける「宝石の道」を10日間かけて走破したことだ。パンなど食料を買い込んで挑んだ。標高5000㍍、最低気温零下10度の過酷な環境に「高山病にもかかり、野菜を摂取できず体調も崩した。夫婦や家族で走っている外国人もいて、1人はつらかった」と笑う。砂まみれになりながらも、赤い湖や、フラミンゴの大群など優美な景色を目にすることができた。
 旅にはいつも折り紙を持って行き、今回も現地の人たちと交流したという。
 次は来春、ヒマラヤ、インドなどを旅する計画。「自転車好きは長い距離を走りたくなる。『そこに山があるから』というようなもので、次の旅でなぜ自転車旅をするのか考えながら行ってきたい」と溝口さん。インドには、大学近くにある福祉施設「福祉村」のインド福祉村があり、ボランティアも予定している。
(中村晋也)

 豊橋技術科学大学の機械工学課程3年・溝口哲也さん(21)が、自転車でペルーなど南米4カ国の3363㌔を55日間で走破した。これまでも欧州、東南アジアを走り、通算21カ国の自転車1人旅を成し遂げた。
 溝口さんは、実家の岡崎市から自転車で大学に通学するほどのサイクリスト。日頃の鍛錬を生かし、世界へ自転車一人旅に出ている。
 今回は、夏季休暇を利用した8月14日から10月9日まで約2カ月間の日程。アウトドア用品大手・モンベルのチャレンジ支援でウエア、装備品の提供を受けて挑戦した。
 ペルーの首都リマを出発し、アンデス山脈や「宝石の道」などを走行。ボリビアなどを通り、チリのサンティアゴに到着した。未舗装の道で自転車を押したり、こう配の道を走ったり。砂漠の道は1日の寒暖差が激しく、強い風にも耐えた。
 その一方で、ペルー南部の世界遺産マチュピチュ、標高3800㍍のチチカカ湖も観光。ボリビア南西部のウユニ塩湖も訪れ、誰もいない一面真っ白な地にテントを張り、野宿した。「標高3600~3700㍍で星空がすごくきれいだった」。自転車ごと穴に突っ込むアクシデントもあり、「テントも何もかも塩まみれでした」と苦笑い。
 最も印象に残ったのは、ボリビアからチリに抜ける「宝石の道」を10日間かけて走破したことだ。パンなど食料を買い込んで挑んだ。標高5000㍍、最低気温零下10度の過酷な環境に「高山病にもかかり、野菜を摂取できず体調も崩した。夫婦や家族で走っている外国人もいて、1人はつらかった」と笑う。砂まみれになりながらも、赤い湖や、フラミンゴの大群など優美な景色を目にすることができた。
 旅にはいつも折り紙を持って行き、今回も現地の人たちと交流したという。
 次は来春、ヒマラヤ、インドなどを旅する計画。「自転車好きは長い距離を走りたくなる。『そこに山があるから』というようなもので、次の旅でなぜ自転車旅をするのか考えながら行ってきたい」と溝口さん。インドには、大学近くにある福祉施設「福祉村」のインド福祉村があり、ボランティアも予定している。
(中村晋也)

ウユニ塩湖で撮影した1枚(溝口さん提供)
ウユニ塩湖で撮影した1枚(溝口さん提供)

カテゴリー:社会・経済

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