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東三河8市町村の「住民意識調査」結果発表

討論会も行われた公開例会=豊橋市の開発ビルで
討論会も行われた公開例会=豊橋市の開発ビルで

 まちづくり活動に取り組む豊橋青年会議所(西島豊理事長)は28日、東三河8市町村で実施した住民意識調査の結果を豊橋市内で開いた公開例会で発表した。若い世代が東三河を自慢できないことや、全世代が東三河の発展に「人口の増加」を最も期待していることが分かった。例会では討論会などもあった。
 東三河地域を売り出し、活性化につなげる地域ブランド化を進めるため、住民の意識を探った。選択方式の質問を用意し、8月23日から9月25日までウェブや街頭などで調査した。
 結果の信頼度を高めるため、約6600人の回答を目標とし、10代から70代まで6780人から回答を得た。
 「東三河を自慢できますか」は、50代以上で「自慢できる」が55%あったが、10代~30代は「どちらでもない」「自慢できない」が64%だった。同会議所は「魅力に気づいていないことも考えられるが、この差を埋める必要がある」とした。
 「東三河の発展と聞いて最も期待するもの」は人口の増加が18・5%で最多となり、同会議所は「裏返せば危機感。奥三河3町は55・6%と高い」。
 反対に期待しないものは「外国人観光客や観光消費の増加」が20%で最も多かった。
 また、「東三河のどのようなことを売り出したら注目が集まると思うか」との問には、「海も山もある」(57・9%)「田舎暮らし」(33・4%)など環境にスポットを当てるべきとする考えが上位となり、「TV、ドラマ、映画などのロケ地になっている」も26%と多かった。同会議所は「東三河の環境と、最近増えているロケ地を発信していくことが効果的では」とした。
 一方、同会議所が活性化として考える「スポーツのまち東三河」に関しても質問。自らスポーツしている人は60%近くあるが、東三河で行われているスポーツ大会に参加、または観戦したことがあるかについては多くの大会で「ない」の回答が80%以上となった。
 同会議所は「観戦文化が低く、しっかり発信する必要がある」とし、行政やスポーツ団体などと「スポーツのまち東三河協議会」の設置や、大会を特定の期間に集中させ、さまざまな大会を観戦できる環境をつくる「スポーツウイーク」の開催を提言した。
 この日は、東三河のブランド化などを考える討論会も開催。この中で、国内外のまちづくり事業を分析などしているエリア・イノベーション・アライアンスの木下斉代表理事は、意識調査の結果も踏まえた観光について「住民にとって観光(客)はコストでしかなく、大歓迎というのは希有(けう)。ネガティブな結果は当たり前」と解説した。
(中村晋也)

 まちづくり活動に取り組む豊橋青年会議所(西島豊理事長)は28日、東三河8市町村で実施した住民意識調査の結果を豊橋市内で開いた公開例会で発表した。若い世代が東三河を自慢できないことや、全世代が東三河の発展に「人口の増加」を最も期待していることが分かった。例会では討論会などもあった。
 東三河地域を売り出し、活性化につなげる地域ブランド化を進めるため、住民の意識を探った。選択方式の質問を用意し、8月23日から9月25日までウェブや街頭などで調査した。
 結果の信頼度を高めるため、約6600人の回答を目標とし、10代から70代まで6780人から回答を得た。
 「東三河を自慢できますか」は、50代以上で「自慢できる」が55%あったが、10代~30代は「どちらでもない」「自慢できない」が64%だった。同会議所は「魅力に気づいていないことも考えられるが、この差を埋める必要がある」とした。
 「東三河の発展と聞いて最も期待するもの」は人口の増加が18・5%で最多となり、同会議所は「裏返せば危機感。奥三河3町は55・6%と高い」。
 反対に期待しないものは「外国人観光客や観光消費の増加」が20%で最も多かった。
 また、「東三河のどのようなことを売り出したら注目が集まると思うか」との問には、「海も山もある」(57・9%)「田舎暮らし」(33・4%)など環境にスポットを当てるべきとする考えが上位となり、「TV、ドラマ、映画などのロケ地になっている」も26%と多かった。同会議所は「東三河の環境と、最近増えているロケ地を発信していくことが効果的では」とした。
 一方、同会議所が活性化として考える「スポーツのまち東三河」に関しても質問。自らスポーツしている人は60%近くあるが、東三河で行われているスポーツ大会に参加、または観戦したことがあるかについては多くの大会で「ない」の回答が80%以上となった。
 同会議所は「観戦文化が低く、しっかり発信する必要がある」とし、行政やスポーツ団体などと「スポーツのまち東三河協議会」の設置や、大会を特定の期間に集中させ、さまざまな大会を観戦できる環境をつくる「スポーツウイーク」の開催を提言した。
 この日は、東三河のブランド化などを考える討論会も開催。この中で、国内外のまちづくり事業を分析などしているエリア・イノベーション・アライアンスの木下斉代表理事は、意識調査の結果も踏まえた観光について「住民にとって観光(客)はコストでしかなく、大歓迎というのは希有(けう)。ネガティブな結果は当たり前」と解説した。
(中村晋也)

討論会も行われた公開例会=豊橋市の開発ビルで
討論会も行われた公開例会=豊橋市の開発ビルで

カテゴリー:社会・経済

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