吉田文楽保存会 豊橋で定期公演
飽海人形浄瑠璃(豊橋市無形文化財)を保存、継承する吉田文楽保存会の第27回定期公演が4日、豊橋市民文化会館で開かれた。
文楽は、人形と太夫の語り、三味線の音楽でなる人形劇。保存会から人形遣いの10人が出演したほか、太夫と三味線は前回に引き続き徳島市の阿波人形浄瑠璃平成座が応援した。
この日の演目は三題。祝い事の最初の出し物として演じられる「寿式三番叟」で幕開けし、扇子を振りながらめでたく舞った。ほかに、近松門左衛門の「冥途の飛脚」を改作した世話物で知られる「傾城恋飛脚 新口村の段」などが行われた。
会員らは、事前に人形浄瑠璃文楽座(大阪)の人形遣い吉田勘彌さんから受けた指導の成果も生かし、繊細な動きを見せた。閉幕後、来場者から「素晴らしかった」「良かったよ」との声を掛けられていた。
保存会のメンバーは40代から80代まで13人。1体の人形を3人で操るため、登場人物が3人の芝居に限られる中、伝統芸能を受け継いでいる。
(中村晋也)
飽海人形浄瑠璃(豊橋市無形文化財)を保存、継承する吉田文楽保存会の第27回定期公演が4日、豊橋市民文化会館で開かれた。
文楽は、人形と太夫の語り、三味線の音楽でなる人形劇。保存会から人形遣いの10人が出演したほか、太夫と三味線は前回に引き続き徳島市の阿波人形浄瑠璃平成座が応援した。
この日の演目は三題。祝い事の最初の出し物として演じられる「寿式三番叟」で幕開けし、扇子を振りながらめでたく舞った。ほかに、近松門左衛門の「冥途の飛脚」を改作した世話物で知られる「傾城恋飛脚 新口村の段」などが行われた。
会員らは、事前に人形浄瑠璃文楽座(大阪)の人形遣い吉田勘彌さんから受けた指導の成果も生かし、繊細な動きを見せた。閉幕後、来場者から「素晴らしかった」「良かったよ」との声を掛けられていた。
保存会のメンバーは40代から80代まで13人。1体の人形を3人で操るため、登場人物が3人の芝居に限られる中、伝統芸能を受け継いでいる。
(中村晋也)