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「その時」に備え田原で防災カレッジ

防災・減災対策について考えた「防災カレッジ」=田原文化会館で
防災・減災対策について考えた「防災カレッジ」=田原文化会館で

 田原市防災局は3日、田原文化会館で防災を考える講座「防災カレッジ」を開き、市内各地の自主防災会と市民ら約140人が聴講した。
 同局担当者が市内で被害があった過去の地震災害や東日本大震災による津波の写真などを紹介した上で、巨大地震が100~150年を周期に起きると言われていることから、発生が懸念されている南海トラフ地震について説明した。
 市内では理論上最大で震度7が予想され、津波は太平洋沿岸部で最大21㍍。30㌢の津波高の場合、最短6分で到達する。人的被害では約1500人の犠牲者が出るとされ、このうち津波による死者が約1000人を占める。
 担当者は、この予測を「非常に厳しい数字」として示した一方、迅速な避難行動と建物の耐震化や家具固定などによる防災・減災対策でその被害は大きく軽減されることを強調。
 例えば、家具の固定や落下防止対策を実施した場合と、即座の避難開始と津波避難施設を活用した場合などでは、いずれも死者数が最大で約7割減少する想定が県のデータで示されている。
 現状は建物の耐震化率が高い水準にあるものの、家具の固定や落下防止については十分に実施されていないという。担当者は「1人ひとりが自助、共助の意識を自覚し、市民で安心安全を築くことが大切」と呼び掛けた。
(千葉敬也)

 田原市防災局は3日、田原文化会館で防災を考える講座「防災カレッジ」を開き、市内各地の自主防災会と市民ら約140人が聴講した。
 同局担当者が市内で被害があった過去の地震災害や東日本大震災による津波の写真などを紹介した上で、巨大地震が100~150年を周期に起きると言われていることから、発生が懸念されている南海トラフ地震について説明した。
 市内では理論上最大で震度7が予想され、津波は太平洋沿岸部で最大21㍍。30㌢の津波高の場合、最短6分で到達する。人的被害では約1500人の犠牲者が出るとされ、このうち津波による死者が約1000人を占める。
 担当者は、この予測を「非常に厳しい数字」として示した一方、迅速な避難行動と建物の耐震化や家具固定などによる防災・減災対策でその被害は大きく軽減されることを強調。
 例えば、家具の固定や落下防止対策を実施した場合と、即座の避難開始と津波避難施設を活用した場合などでは、いずれも死者数が最大で約7割減少する想定が県のデータで示されている。
 現状は建物の耐震化率が高い水準にあるものの、家具の固定や落下防止については十分に実施されていないという。担当者は「1人ひとりが自助、共助の意識を自覚し、市民で安心安全を築くことが大切」と呼び掛けた。
(千葉敬也)

防災・減災対策について考えた「防災カレッジ」=田原文化会館で
防災・減災対策について考えた「防災カレッジ」=田原文化会館で

カテゴリー:社会・経済 / 地域・教育

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