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豊橋刑務支所 女性収容施設に改修

高齢化する受刑者のため手すりを付けた浴槽=豊橋刑務支所で
高齢化する受刑者のため手すりを付けた浴槽=豊橋刑務支所で
新しく整備された考査工場=同
新しく整備された考査工場=同

 全国的な女性受刑者の過剰収容を緩和するため、国内11番目の女性収容施設となった名古屋刑務所豊橋刑務支所(豊橋市今橋町)の改修工事が完了し、16日、移行式典が行われた。稲原正希支所長は「関係機関や地域のネットワークを生かし、女性受刑者特有の問題の解決に取り組んでいく」と力強く述べた。
 同支所は1923(大正12)年、名古屋刑務所豊橋出張所(東八町)として開庁。これまでは交通事犯など比較的軽犯罪の男性受刑者を受け入れてきた。
 法務省は、立地や収容規模などを理由に同支所を女性収容施設として選択。2015(平成27)年4月から受刑者受け入れを停止していた。
 同省によると、受刑者の数は20年前に比べおよそ2倍で、過剰収容が深刻化。全国の平均収容率65%(15年末)に対し、女性施設は大半が8割を超える。豊橋刑務支所は、北陸・東海地方を所管する名古屋矯正管区内で笠松刑務所(岐阜県)に次いで2カ所目の女性施設となった。
 同支所の女性受刑者定員は257人。10月末現在、最高齢83歳を含む75人(平均年齢47・7歳)を受け入れている。女性刑務官や職員らも約50人増員した。
 施設内は、壁を淡いピンク色にするなど女性を意識した内装に改修。乳児を連れた受刑者のための育児室や婦人科の診察室、女性用トイレの増設、さらに受刑者の高齢化が進むため浴槽には手すりが設けられた。式典後、一部も公開された。
 また、高い離職率で人員不足が深刻化する女性刑務官のため、仮眠室を個室化し、シャワー室の整備を進めるなど、職務環境の改善を図った。
 18日には市民向けの施設見学会を開催する。午前9時半~11時半▽午後1時~2時半-2部制で、所要時間は30分程度。会場では、刑務作業製品も展示即売する。
(飯塚雪)

 全国的な女性受刑者の過剰収容を緩和するため、国内11番目の女性収容施設となった名古屋刑務所豊橋刑務支所(豊橋市今橋町)の改修工事が完了し、16日、移行式典が行われた。稲原正希支所長は「関係機関や地域のネットワークを生かし、女性受刑者特有の問題の解決に取り組んでいく」と力強く述べた。
 同支所は1923(大正12)年、名古屋刑務所豊橋出張所(東八町)として開庁。これまでは交通事犯など比較的軽犯罪の男性受刑者を受け入れてきた。
 法務省は、立地や収容規模などを理由に同支所を女性収容施設として選択。2015(平成27)年4月から受刑者受け入れを停止していた。
 同省によると、受刑者の数は20年前に比べおよそ2倍で、過剰収容が深刻化。全国の平均収容率65%(15年末)に対し、女性施設は大半が8割を超える。豊橋刑務支所は、北陸・東海地方を所管する名古屋矯正管区内で笠松刑務所(岐阜県)に次いで2カ所目の女性施設となった。
 同支所の女性受刑者定員は257人。10月末現在、最高齢83歳を含む75人(平均年齢47・7歳)を受け入れている。女性刑務官や職員らも約50人増員した。
 施設内は、壁を淡いピンク色にするなど女性を意識した内装に改修。乳児を連れた受刑者のための育児室や婦人科の診察室、女性用トイレの増設、さらに受刑者の高齢化が進むため浴槽には手すりが設けられた。式典後、一部も公開された。
 また、高い離職率で人員不足が深刻化する女性刑務官のため、仮眠室を個室化し、シャワー室の整備を進めるなど、職務環境の改善を図った。
 18日には市民向けの施設見学会を開催する。午前9時半~11時半▽午後1時~2時半-2部制で、所要時間は30分程度。会場では、刑務作業製品も展示即売する。
(飯塚雪)

高齢化する受刑者のため手すりを付けた浴槽=豊橋刑務支所で
高齢化する受刑者のため手すりを付けた浴槽=豊橋刑務支所で
新しく整備された考査工場=同
新しく整備された考査工場=同

カテゴリー:社会・経済

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