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「源氏和牛」を足掛かりにインバウンド呼び込み

関谷社長㊧から日本酒の説明を受けるリチャードさん㊨=関谷醸造で
関谷社長㊧から日本酒の説明を受けるリチャードさん㊨=関谷醸造で

 関谷醸造(設楽町)の銘酒「蓬莱泉」の酒かすを与えて育てた鳳来牛「源氏和牛」を足掛かりに県内の豊かな食材でインバウンド(訪日外国人観光客)を呼び込もうと、海外に売り込む動きが本格化している。24、25日にはミシュラン2ツ星で香港フレンチを代表するレストラン「Amber(アンバー)」の総料理長らが東三河の酒蔵や農場などを視察。来年4月には Amberで県内の食材を使ったスペシャルディナーを提供するイベントも開催される。
 豊橋市東小田原町の鳥市精肉店や名古屋市のフランス料理店「レスト・ケイ・ヤマウチ」、関谷醸造、和牛農家らが協力。「源氏和牛で、愛知県と世界をつなげてもええじゃないか!」と銘打つプロジェクトで、世界各国のトップレストランに愛知県の食材を売り込んでいく。
 第一弾となるAmberはアジアのベストレストラン50で3位にランクインした有名店。今回は、総料理長のリチャード・エッケバスさん(50)らを招いた。
 24日に三州三河みりんの工場や一色うなぎの養殖場などを見学したほか、夜には、レスト・ケイ・ヤマウチでオーナーシェフの山内賢一郎さんが地元産食材をコース料理で提供した。
 25日には、関谷醸造の関谷健社長らの案内で日本酒を造る過程や源氏和牛の肥育環境、牛のたい肥を同醸造が再利用する田んぼなどを見学。地域資源を生かした循環型農業に理解を示し、「おいしいにプラスアルファのものさしが初めてできた」などと語ったという。
 源氏和牛も味わい、赤身のうまみやきめ細かい肉質、脂の口どけの良さも好感触だった。
 鳥市精肉店営業担当の柴田博隆さん(35)は「手ごたえは予想以上にあった。ただおいしいだけでなく、生産者の思いを伝えることで、食材を使う意味も考えてもらうきっかけになった」と自信をのぞかせる。
 プロジェクト発足の背景には、愛知県の外国人旅行者の滞在率の低さがある。政府は2030年には6000万人を目標とする一方で、愛知は東京ー大阪・京都間のゴールデンルートに位置しながら、通過点の位置づけとなっているうえ、ものづくりに支えられたビジネス目的の訪問も多い。
 危機感を募らせたメンバーらは、旅行者が日本食を食べることを楽しみにしていることに注目。「県内に豊富にある素晴らしい食材を通じて世界に愛知県を知ってほしい」と考えた。
 同精肉店の市川勝丸社長(36)は、現状について「名だたるいいものがあるのに海外へPRできていない」と指摘。県内には、食肉を海外へ輸出できる施設がないなどの課題もある。今後は、行政や旅行会社にも協力を仰いでいく。
(飯塚雪)

 関谷醸造(設楽町)の銘酒「蓬莱泉」の酒かすを与えて育てた鳳来牛「源氏和牛」を足掛かりに県内の豊かな食材でインバウンド(訪日外国人観光客)を呼び込もうと、海外に売り込む動きが本格化している。24、25日にはミシュラン2ツ星で香港フレンチを代表するレストラン「Amber(アンバー)」の総料理長らが東三河の酒蔵や農場などを視察。来年4月には Amberで県内の食材を使ったスペシャルディナーを提供するイベントも開催される。
 豊橋市東小田原町の鳥市精肉店や名古屋市のフランス料理店「レスト・ケイ・ヤマウチ」、関谷醸造、和牛農家らが協力。「源氏和牛で、愛知県と世界をつなげてもええじゃないか!」と銘打つプロジェクトで、世界各国のトップレストランに愛知県の食材を売り込んでいく。
 第一弾となるAmberはアジアのベストレストラン50で3位にランクインした有名店。今回は、総料理長のリチャード・エッケバスさん(50)らを招いた。
 24日に三州三河みりんの工場や一色うなぎの養殖場などを見学したほか、夜には、レスト・ケイ・ヤマウチでオーナーシェフの山内賢一郎さんが地元産食材をコース料理で提供した。
 25日には、関谷醸造の関谷健社長らの案内で日本酒を造る過程や源氏和牛の肥育環境、牛のたい肥を同醸造が再利用する田んぼなどを見学。地域資源を生かした循環型農業に理解を示し、「おいしいにプラスアルファのものさしが初めてできた」などと語ったという。
 源氏和牛も味わい、赤身のうまみやきめ細かい肉質、脂の口どけの良さも好感触だった。
 鳥市精肉店営業担当の柴田博隆さん(35)は「手ごたえは予想以上にあった。ただおいしいだけでなく、生産者の思いを伝えることで、食材を使う意味も考えてもらうきっかけになった」と自信をのぞかせる。
 プロジェクト発足の背景には、愛知県の外国人旅行者の滞在率の低さがある。政府は2030年には6000万人を目標とする一方で、愛知は東京ー大阪・京都間のゴールデンルートに位置しながら、通過点の位置づけとなっているうえ、ものづくりに支えられたビジネス目的の訪問も多い。
 危機感を募らせたメンバーらは、旅行者が日本食を食べることを楽しみにしていることに注目。「県内に豊富にある素晴らしい食材を通じて世界に愛知県を知ってほしい」と考えた。
 同精肉店の市川勝丸社長(36)は、現状について「名だたるいいものがあるのに海外へPRできていない」と指摘。県内には、食肉を海外へ輸出できる施設がないなどの課題もある。今後は、行政や旅行会社にも協力を仰いでいく。
(飯塚雪)

関谷社長㊧から日本酒の説明を受けるリチャードさん㊨=関谷醸造で
関谷社長㊧から日本酒の説明を受けるリチャードさん㊨=関谷醸造で

カテゴリー:社会・経済

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