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時代に合わせた花の活用を

花き市場などについて語る磯村社長=田原文化会館で
花き市場などについて語る磯村社長=田原文化会館で

国内1位の「大田花き」磯村社長が田原で講演

 世界第3位、国内第1位の花き取扱高を誇る「大田花き」(東京都)の磯村信夫社長が28日、田原文化会館で「花き市場の現状と今後の方向・東京五輪での花の活用」を主題に講演した。
 同社は東京都中央卸売市場(大田区)で大田市場花き部を運営。磯村社長は現在、全国花き振興協議会長、日本花き卸売市場協会長などを務めている。
 この日、磯村社長は花きをめぐる国内の生産状況や消費動向、海外情勢や海外市場との違いなどを紹介した上で、冠婚葬祭などで消費規模が縮小している現状を指摘し、個人消費を伸ばしていく重要性を強調。国の農業競争力強化プログラムが示す、農業者と消費者双方にとって有益な流通や加工構造の確立をはじめ、情報通信技術の最大限活用、共同配送などによる効率化とコスト削減など、時代に合わせた方策が今後求められてくるとした。
 国内外の需要対応に関しては、将来的に農産物の信頼性などを認証する国際規格・グローバルギャップの関心が高まるだろうとの見方や、花文化の先進地として知られるオランダの事例を挙げ、「消費ニーズは絶えず感じ取っていなければならない」などと述べた。
 一方、2020年東京五輪でビクトリーブーケ(表彰台で選手に贈られる花束)が採用されるかどうかに関しては、国際オリンピック委員会(IOC)が大会運営で環境や持続可能性を理念しているため、「可能性は50%」と推測としながらも、関係団体などと力強く働きかけをしていると説明した。
 講演は産業人材育成などを目的に、東三河の自治体や地元大学などで構成する「社会人キャリアアップ連携協議会」が主催した。
(千葉敬也)

国内1位の「大田花き」磯村社長が田原で講演

 世界第3位、国内第1位の花き取扱高を誇る「大田花き」(東京都)の磯村信夫社長が28日、田原文化会館で「花き市場の現状と今後の方向・東京五輪での花の活用」を主題に講演した。
 同社は東京都中央卸売市場(大田区)で大田市場花き部を運営。磯村社長は現在、全国花き振興協議会長、日本花き卸売市場協会長などを務めている。
 この日、磯村社長は花きをめぐる国内の生産状況や消費動向、海外情勢や海外市場との違いなどを紹介した上で、冠婚葬祭などで消費規模が縮小している現状を指摘し、個人消費を伸ばしていく重要性を強調。国の農業競争力強化プログラムが示す、農業者と消費者双方にとって有益な流通や加工構造の確立をはじめ、情報通信技術の最大限活用、共同配送などによる効率化とコスト削減など、時代に合わせた方策が今後求められてくるとした。
 国内外の需要対応に関しては、将来的に農産物の信頼性などを認証する国際規格・グローバルギャップの関心が高まるだろうとの見方や、花文化の先進地として知られるオランダの事例を挙げ、「消費ニーズは絶えず感じ取っていなければならない」などと述べた。
 一方、2020年東京五輪でビクトリーブーケ(表彰台で選手に贈られる花束)が採用されるかどうかに関しては、国際オリンピック委員会(IOC)が大会運営で環境や持続可能性を理念しているため、「可能性は50%」と推測としながらも、関係団体などと力強く働きかけをしていると説明した。
 講演は産業人材育成などを目的に、東三河の自治体や地元大学などで構成する「社会人キャリアアップ連携協議会」が主催した。
(千葉敬也)

花き市場などについて語る磯村社長=田原文化会館で
花き市場などについて語る磯村社長=田原文化会館で

カテゴリー:社会・経済

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