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体罰問題で豊橋市教委が市議会委員会に説明

 豊橋市立岩西小学校の40代の男性教諭が担任する2年生の児童に体罰をしていた問題で、市教育委員会は1日、市議会福祉教育委員会で概要を説明した。市議からは再発防止の取り組みなどについて質問があったほか、平静な学校生活を取り戻すことや保護者への信頼回復を求める要望が出た。
 市教委によると、10月6日、算数の時間で問題集の点検をした際、説明したにもかかわらず直し方に不備があるという理由で、男性教諭が女子児童の後頭部を持ち、黒板に複数回にわたって頭をぶつけた。
 10月下旬、この児童の保護者から体罰被害の訴えを受け、その学級の全世帯を家庭訪問、聞き取りの結果、女児以外に男子児童4人が黒板に頭をぶつけられたり、ほうきの柄で頭をたたかれたりするなどの被害が判明した。
 10月31日から欠席していた女児に関し、市教委は「深い心の傷を負い、登校を怖がる状態になった」と説明し「11月15日から登校を再開し、毎日来ている」と近況を報告した。
 再発防止の取り組みについては、市立小中学校の全教職員約2000人を対象にした不祥事撲滅研修を始めたことなどを挙げたほか「指導主事が全小中学校を訪問し、二度とこのような不祥事を起こさないということを心に強く持つことを直接伝えている」と答えた。
 男性教諭や処分についても質問があり、市教委は「医師の診断で療養休暇を取っている。県教委委員会による処分はいつになるか分からないが、出勤した場合、別室で事務作業をしてもらう」と述べた。5年前にも体罰で戒告処分を受けている男性教諭は、今回の処分を「厳粛に受け止めると言っている」という。
 質問した市議たちからは、学校生活を心配し「落ち着いた環境を1日も早く取り戻せるようにしてほしい」「保護者への信頼回復に努めてほしい」との要望もあった。
 一方、佐原光一市長は、1日の定例会見で「1人1人の子どもを大切にする教育という理念が浸透していなかった。残念で遺憾な行為」と所感を述べた。
(中村晋也)

 豊橋市立岩西小学校の40代の男性教諭が担任する2年生の児童に体罰をしていた問題で、市教育委員会は1日、市議会福祉教育委員会で概要を説明した。市議からは再発防止の取り組みなどについて質問があったほか、平静な学校生活を取り戻すことや保護者への信頼回復を求める要望が出た。
 市教委によると、10月6日、算数の時間で問題集の点検をした際、説明したにもかかわらず直し方に不備があるという理由で、男性教諭が女子児童の後頭部を持ち、黒板に複数回にわたって頭をぶつけた。
 10月下旬、この児童の保護者から体罰被害の訴えを受け、その学級の全世帯を家庭訪問、聞き取りの結果、女児以外に男子児童4人が黒板に頭をぶつけられたり、ほうきの柄で頭をたたかれたりするなどの被害が判明した。
 10月31日から欠席していた女児に関し、市教委は「深い心の傷を負い、登校を怖がる状態になった」と説明し「11月15日から登校を再開し、毎日来ている」と近況を報告した。
 再発防止の取り組みについては、市立小中学校の全教職員約2000人を対象にした不祥事撲滅研修を始めたことなどを挙げたほか「指導主事が全小中学校を訪問し、二度とこのような不祥事を起こさないということを心に強く持つことを直接伝えている」と答えた。
 男性教諭や処分についても質問があり、市教委は「医師の診断で療養休暇を取っている。県教委委員会による処分はいつになるか分からないが、出勤した場合、別室で事務作業をしてもらう」と述べた。5年前にも体罰で戒告処分を受けている男性教諭は、今回の処分を「厳粛に受け止めると言っている」という。
 質問した市議たちからは、学校生活を心配し「落ち着いた環境を1日も早く取り戻せるようにしてほしい」「保護者への信頼回復に努めてほしい」との要望もあった。
 一方、佐原光一市長は、1日の定例会見で「1人1人の子どもを大切にする教育という理念が浸透していなかった。残念で遺憾な行為」と所感を述べた。
(中村晋也)

カテゴリー:社会・経済 / 政治・行政

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