豊川市議会で平和公園管理に関する条例案上程

　豊川市議会12月議会が１日開会し、市は来年６月に豊川海軍工廠（しょう）跡地に開園予定の平和公園（仮称）の管理に関する条例案を上程した。正式名称は「豊川市豊川海軍工廠平和公園」、開園日を６月９日、火曜を休園日とし、議会で承認されれば正式に決まる。
　都市公園法に基づく条例案では、全10条で管理方法などを制定。園内に建設する豊川市平和交流館で、残存遺構の説明や戦争体験の語り継ぎ、平和に関する学習支援などの事業を行い、館長や職員も設置。米軍の空襲で２５００人以上が亡くなった悲劇を後世に伝える。
　公園の利用時間は午前９時から午後５時までを基本とし、火曜と年末年始を休園日とする。開園日は６月９日となり、承認されればこの条例も同日からの施行となる。
　市は今年５月から来年２月まで、全10回の講座で工廠語り継ぎボランティアを養成中。空襲があった毎年８月７日には関連の追悼行事も企画される見込みで、新たな平和のシンボルとしての役割が期待されている。
　議会ではこの他、自転車の安全な利用の促進に関する条例案や、今年度いっぱいで市民俗資料館を廃止する条例案など20議案も上程。同意２件と報告、諮問各１件ずつが可決された。
（由本裕貴）