文化回顧㊦

豊橋美博で「松本零士展」

　【９月】9月2日から10月22日まで、豊橋市美術博物館で「漫画界のレジェンド　松本零士展」を開催。「銀河鉄道999」や「宇宙戦艦ヤマト」などで知られる松本氏の漫画原稿やセル画などを紹介、初日には松本氏も開場式に駆け付けた。会期中の10月13日には入場1万人も達成した。同館では9月30日から11月12日まで「ニッポンの写実　そっくりの魔力」も開催。本物「そっくり」な造形作品約80点を展示紹介し、こちらも多くの来場者でにぎわった。
　豊橋市二川宿本陣資料館で「館蔵浮世絵展　二川宿 吉田宿の風景」。
　【10、11月】豊橋市美術博物館で11月から12月にかけ寺子屋や明治初期の学校を紹介する「豊橋の寺子屋展」、東海地方の土偶を中心に約160点の資料を展示した「東海大土偶展」を開催。
　同市二川宿本陣資料館では「岡山藩主池田家と吉田・二川」。同市中央図書館では、豊橋出身で日本人初の世界一周旅行をしたと言われる冒険家・中村直吉（１８６５-１９３２）に焦点を当てた資料展「明治の冒険家　中村直吉展」を開催。
　豊川市桜ヶ丘ミュージアムで「連載40周年＆コミックス200巻記念　こち亀展～こちら豊川市桜ヶ丘ミュージアム派出所」。週刊少年ジャンプに40年も連載された人気マンガ「こちら葛飾区亀有公園前派出所」の作者・秋本治さんの原画約150点のほか、コミックスや体験オブジェなどの展示、グッズ販売なども行われた。
　渥美郷土資料館では「秋の企画展　発掘された渥美半島の歴史」。
　【12月】豊橋市二川宿本陣資料館で１月１４日まで「田原市博物館所蔵浮世絵名品展」を開催中。相撲の浮世絵に特化した珍しい企画展で、県内外のファンの関心を集めている。
　豊川市桜ヶ丘ミュージアムでは現在、「まぼろしの国府土人形展」「Counter Skin　宮島達男ワークショップ報告展」「没後40年　中村正義展」を開催中。
　田原市博物館では現在、「企画展　保美貝塚 渥美半島の縄文時代晩期の大貝塚」「渡辺崋山の吉祥」をそれぞれ開催中。
（田中博子）