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社会回顧㊥

カテゴリー:特集

乗用車が前方にめり込んだ観光バス=新城市の東名高速道路新城パーキング付近で
乗用車が前方にめり込んだ観光バス=新城市の東名高速道路新城パーキング付近で

東名高速事故で観光バス大惨事

 6月10日午前7時半ごろ、新城市富岡の東名高速道路新城パーキング付近で、上り線を走行していた豊橋市の観光バスに下り線を走っていた乗用車が衝突した。乗用車を運転していた浜松市に住む医師の男性(当時62歳)は死亡し、バスに乗っていた豊川市上宿地区の住人ら団体客、運転手ら45人が重軽傷を負った。
 観光バスは、豊橋市大脇町の「東神観光バス」が運行する62人乗り(客席12列)。豊川市三蔵子町の旅行会社「トラベル東海」がチャーターし、乗客44人と運転士男性(68)ら乗務員3人の計47人が乗っていた。
 反対車線から中央分離帯を飛び越えた乗用車が衝突し、バス前方の屋根にめり込むようにぶつかった驚愕の事故は、当時バスに搭載されたドライブレコーダーの映像がテレビで繰り返し流され、バス側に死者がいなかったことが「奇跡」と取り上げられた。
 事故で注目が集まったのがシートベルトの着用。乗車していたバスガイドの女性(60)は「長野県軽井沢スキーバス転落事故(昨年1月)後、呼び掛けを徹底し、高速に乗る前に必ずもう一度、シートベルト着用の確認をするように心掛けていた」と話し、当日も朝、豊川市内を出発後に3回促し、乗客は全員着用していたという。
 後部座席を含め全席のシートベルトの着用は2008(平成20)年に義務化された。一方で、いまだ後部座席のベルト着用率は、高速道路で4人に1人、一般道路では3人に2人が着用していないという調査結果がある。
 同じ6月、渥美半島でも乗用車とバスの事故が発生した。24日昼頃、田原市和地町の国道42号で軽乗用車と名古屋市の大型観光バス(乗客乗員44人)が正面衝突。軽乗用車を運転していた近くに住む農業女性(当時75歳)は搬送先の病院で死亡が確認され、バスからは複数の軽傷者が出た。
 現場は直線に近い片側一車線の道路で、バスは西進、軽乗用車は東進していた。田原署によると、ドライブレコーダーの映像記録から、軽乗用車が衝突直前に中央線を越えて走っていたのが確認されたという。
 いつ起こるか分からない防ぎようのない交通事故。命を守るためにもシートベルト着用を徹底したい。

東名高速事故で観光バス大惨事

 6月10日午前7時半ごろ、新城市富岡の東名高速道路新城パーキング付近で、上り線を走行していた豊橋市の観光バスに下り線を走っていた乗用車が衝突した。乗用車を運転していた浜松市に住む医師の男性(当時62歳)は死亡し、バスに乗っていた豊川市上宿地区の住人ら団体客、運転手ら45人が重軽傷を負った。
 観光バスは、豊橋市大脇町の「東神観光バス」が運行する62人乗り(客席12列)。豊川市三蔵子町の旅行会社「トラベル東海」がチャーターし、乗客44人と運転士男性(68)ら乗務員3人の計47人が乗っていた。
 反対車線から中央分離帯を飛び越えた乗用車が衝突し、バス前方の屋根にめり込むようにぶつかった驚愕の事故は、当時バスに搭載されたドライブレコーダーの映像がテレビで繰り返し流され、バス側に死者がいなかったことが「奇跡」と取り上げられた。
 事故で注目が集まったのがシートベルトの着用。乗車していたバスガイドの女性(60)は「長野県軽井沢スキーバス転落事故(昨年1月)後、呼び掛けを徹底し、高速に乗る前に必ずもう一度、シートベルト着用の確認をするように心掛けていた」と話し、当日も朝、豊川市内を出発後に3回促し、乗客は全員着用していたという。
 後部座席を含め全席のシートベルトの着用は2008(平成20)年に義務化された。一方で、いまだ後部座席のベルト着用率は、高速道路で4人に1人、一般道路では3人に2人が着用していないという調査結果がある。
 同じ6月、渥美半島でも乗用車とバスの事故が発生した。24日昼頃、田原市和地町の国道42号で軽乗用車と名古屋市の大型観光バス(乗客乗員44人)が正面衝突。軽乗用車を運転していた近くに住む農業女性(当時75歳)は搬送先の病院で死亡が確認され、バスからは複数の軽傷者が出た。
 現場は直線に近い片側一車線の道路で、バスは西進、軽乗用車は東進していた。田原署によると、ドライブレコーダーの映像記録から、軽乗用車が衝突直前に中央線を越えて走っていたのが確認されたという。
 いつ起こるか分からない防ぎようのない交通事故。命を守るためにもシートベルト着用を徹底したい。

乗用車が前方にめり込んだ観光バス=新城市の東名高速道路新城パーキング付近で
乗用車が前方にめり込んだ観光バス=新城市の東名高速道路新城パーキング付近で

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