豊川市が期日前投票所を増設へ

　豊川市で、選挙における期日前投票所が旧宝飯郡４町にも増設されることになった。これまでの市役所（諏訪１）と合わせて５カ所に増える。２０１９（平成31）年２月に予定される県知事選から実施する。
　市選挙管理委員会での議論、投票区・投票所の見直し対象となる地区への説明、パブリックコメントを経て、期日前投票所を旧宝飯郡の一宮、音羽、御津、小坂井の各生涯学習会館への新設を決定。設置期間は期日前３日間で開閉時間は午前９時から午後５時まで。市役所での期日前投票はこれまで通り午前８時半から午後８時まで。
　市では一昨年の６月の選挙権年齢の18歳以上への引き下げなどから、特に若者による投票率の向上を図る意味で見直しを進めてきた。特に市役所１カ所で行ってきた期日前投票は西部、一宮、音羽、御津、小坂井の各中学校で毎回投票率が低い傾向にあり、有権者が投票しやすい環境を整備する狙いで増設を決めた。
　近年は国政、地方選挙共に期日前投票の需要が高く、昨年10月の衆院選でも台風接近の影響もあって投票日前日に市役所に市民が殺到。駐車場が混雑し、最大約１時間という待ち時間を知って投票をあきらめて帰宅する人も少なくなかった。
　また、投票所内での管理者や立会人による監視体制などを適正化する目的で、投票日における投票区・投票所を現行の59カ所から45カ所に変更。投票所はこれまでの市民館や集会所などから主に各小学校へ変更となり、主に下郷、中条地区が天王小学校、大木・西原地区が大木保育園などに集約される。
（由本裕貴）