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新城で小田さん迎え健康・医療シンポ

講演する小田さん=新城文化会館で
講演する小田さん=新城文化会館で

 新城市と北設楽郡3町村でつくる東三河北部医療圏地域医療対策協議会(会長・穂積亮次市長)は21日、新城文化会館で第7回健康・医療に関するシンポジウムを開いた。若年性認知症の夫を10年間在宅で介護をしてきた小田尚代(たかよ)さん=京都市北区=が基調講演し、「現場にはAI(人工知能)などの導入が検討されるが、人を通した介護の環境づくりが必要」と力説した。
 同協議会は新城市と北設楽郡設楽、東栄町、豊根村を対象に市町村と公立病院、医師会などでつくる。シンポジウムは年1回行っている。今回は「認知症」をテーマに取り上げた。
 講演で小田さんは、10年前に57歳で若年性のアルツハイマー型認知症と診断された夫の介護を在宅で行ってきたことを紹介。夫と会話が成立しないことや夫がパニックになったエピソードも踏まえ「研修もなく、毎日ぶっつけ本番だった」と振り返り、「娘たちの手を借りることができ、人手があった。夫との思い出や、性格を知っていたから続けられた」と話した。
 長女の結婚式があった15年には夫は車いすで出席。心配をする親族らをよそに落ち着いていたことから「娘の晴の姿を見たい、見せたいという一体感がそうさせたのか。環境さえ整えば心と体が反応することが分かった」とし、「介護は当事者だけでなくその周辺環境も整えることが重要。悪い環境をストップさせなければらないのでは」と提案した。
(安藤聡)

 新城市と北設楽郡3町村でつくる東三河北部医療圏地域医療対策協議会(会長・穂積亮次市長)は21日、新城文化会館で第7回健康・医療に関するシンポジウムを開いた。若年性認知症の夫を10年間在宅で介護をしてきた小田尚代(たかよ)さん=京都市北区=が基調講演し、「現場にはAI(人工知能)などの導入が検討されるが、人を通した介護の環境づくりが必要」と力説した。
 同協議会は新城市と北設楽郡設楽、東栄町、豊根村を対象に市町村と公立病院、医師会などでつくる。シンポジウムは年1回行っている。今回は「認知症」をテーマに取り上げた。
 講演で小田さんは、10年前に57歳で若年性のアルツハイマー型認知症と診断された夫の介護を在宅で行ってきたことを紹介。夫と会話が成立しないことや夫がパニックになったエピソードも踏まえ「研修もなく、毎日ぶっつけ本番だった」と振り返り、「娘たちの手を借りることができ、人手があった。夫との思い出や、性格を知っていたから続けられた」と話した。
 長女の結婚式があった15年には夫は車いすで出席。心配をする親族らをよそに落ち着いていたことから「娘の晴の姿を見たい、見せたいという一体感がそうさせたのか。環境さえ整えば心と体が反応することが分かった」とし、「介護は当事者だけでなくその周辺環境も整えることが重要。悪い環境をストップさせなければらないのでは」と提案した。
(安藤聡)

講演する小田さん=新城文化会館で
講演する小田さん=新城文化会館で

カテゴリー:社会・経済

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