文字の大きさ

スキー事故から10年 愛大が追悼式

慰霊碑に献花する川井学長=愛知大学豊橋キャンパスで
慰霊碑に献花する川井学長=愛知大学豊橋キャンパスで

 長野県のスキー場で愛知大学の学生2人が亡くなった雪崩事故から10年となった3日、追悼式が2人の通っていた豊橋市町畑町の同大豊橋キャンパスで開かれた。川井伸一学長は、改めて謝罪するとともに、事故の再発と風化の防止を誓った。例年同様に現地でも追悼式が行われた。
 事故は2008(平成20)年2月3日、長野県小谷村の栂池高原スキー場で発生。学外の正課授業中だった5人と指導講師1人が立ち入り禁止の林間コースに進入し、雪崩に遭遇した。大木亜紀さん(当時・国際コミュニケーション学部2年の20歳、豊橋市)と大竹麻友さん(同、知立市)が救出されたものの、翌日に亡くなった。
 愛大は、この日を「慰霊の日」とし、毎年、現地と豊橋で追悼式を行っている。
 豊橋キャンパスの慰霊碑前で行われた式には、大学の教職員や同窓会などの約100人が参列。川井学長の追悼の言葉、黙とうに続き、献花した。
 川井学長は「体育実技という正課の授業中、引率教員が先導して立ち入り禁止のコースに誤って入った際に起こった出来事。極めて遺憾であり、改めて心から謝罪申し上げます」と述べ、「もしあの事故がなけば、2人は社会人として活躍され、幸せな生活を送られているに違いないと思うたびに本当に申し訳なく、深くおわび申し上げます」と追悼した。
 その上で「再発防止と記憶を風化させないことが、われわれの最低限の責務。引き続き努めていく」との誓いを新たにした。大学では、遺族の了承が得られない限り、学外の体育実技を再開しない。
 大竹さんと同級生で同じ軟式野球部だった会社役員・川尻実さん(30)=一宮市=はほぼ毎年参列。「10年前だが、病院に駆けつけたこと、お葬式など今もはっきり覚えています。毎年、雪の事故がありますが、気をつけてほしい」と願った。
 大学では、事故や2人を知る教職員が減少している現状から、現地追悼式には赴いたことがない教職員を参列、風化防止に努める。今年は、冨増和彦副学長ら17人が現地を訪れた。
(中村晋也)

 長野県のスキー場で愛知大学の学生2人が亡くなった雪崩事故から10年となった3日、追悼式が2人の通っていた豊橋市町畑町の同大豊橋キャンパスで開かれた。川井伸一学長は、改めて謝罪するとともに、事故の再発と風化の防止を誓った。例年同様に現地でも追悼式が行われた。
 事故は2008(平成20)年2月3日、長野県小谷村の栂池高原スキー場で発生。学外の正課授業中だった5人と指導講師1人が立ち入り禁止の林間コースに進入し、雪崩に遭遇した。大木亜紀さん(当時・国際コミュニケーション学部2年の20歳、豊橋市)と大竹麻友さん(同、知立市)が救出されたものの、翌日に亡くなった。
 愛大は、この日を「慰霊の日」とし、毎年、現地と豊橋で追悼式を行っている。
 豊橋キャンパスの慰霊碑前で行われた式には、大学の教職員や同窓会などの約100人が参列。川井学長の追悼の言葉、黙とうに続き、献花した。
 川井学長は「体育実技という正課の授業中、引率教員が先導して立ち入り禁止のコースに誤って入った際に起こった出来事。極めて遺憾であり、改めて心から謝罪申し上げます」と述べ、「もしあの事故がなけば、2人は社会人として活躍され、幸せな生活を送られているに違いないと思うたびに本当に申し訳なく、深くおわび申し上げます」と追悼した。
 その上で「再発防止と記憶を風化させないことが、われわれの最低限の責務。引き続き努めていく」との誓いを新たにした。大学では、遺族の了承が得られない限り、学外の体育実技を再開しない。
 大竹さんと同級生で同じ軟式野球部だった会社役員・川尻実さん(30)=一宮市=はほぼ毎年参列。「10年前だが、病院に駆けつけたこと、お葬式など今もはっきり覚えています。毎年、雪の事故がありますが、気をつけてほしい」と願った。
 大学では、事故や2人を知る教職員が減少している現状から、現地追悼式には赴いたことがない教職員を参列、風化防止に努める。今年は、冨増和彦副学長ら17人が現地を訪れた。
(中村晋也)

慰霊碑に献花する川井学長=愛知大学豊橋キャンパスで
慰霊碑に献花する川井学長=愛知大学豊橋キャンパスで

カテゴリー:社会・経済

 PR

PR