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豊橋で「人にやさしいまちづくり」検証

車いす体験で街を検証する佐原市長(右から5人目)ら=豊橋市松葉町で
車いす体験で街を検証する佐原市長(右から5人目)ら=豊橋市松葉町で

 車いす体験を通じて「人にやさしいまちづくり」が豊橋のまちにどのように生かされているかを検証するイベントが、豊橋市民センター「カリオンビル」を中心に開かれた。参加した同市の市長や市議会議員、主催の東三河ハートネットなどが車いすで市中心部を約1時間回り、良くなった点や今後の改善点などについて意見を交換した。
 市が1994(平成6)年に「人にやさしいまちづくり推進事業」をスタートさせてから20年以上が経過。イベントは実際に車いすで周回し、その取り組みがどのように生かされ、どう生かしていくべきか意見を取りまとめ、今後に役立てようと開かれた。
 佐原光一市長と市議、市役所の部長ら約20人が、東三河ハートネットと「人にやさしいまちづくりサポーター」が介助する車いすに乗り、カリオンビルを出発。繁華街や穂の国とよはし劇場プラット、周辺施設を回り、歩道の段差や傾斜、エレベーター、多目的トイレなどを検証した。
 カリオンビルに戻って行われた意見交換会では、課題として「雨水対策で傾斜している歩道の通行がきつい」「店の看板や駐車自転車で歩道が狭くなっているところがある」「点字ブロックがバリアーになっている」「ドア幅が狭いエレベーターがある」「手動ドアの多目的トイレが使いにくい」「石畳風の道の通行が大変」などの意見が出た。
 気づいた点として「見た目以上に腕が疲れる」という声が多く上がった。良かった点は「歩行者が道を譲ってくれた」「エレベーターに車いす用のボタンがある」「店にスロープがある」「駅周辺は通行しやすい」などだった。
 総括で佐原市長は、ハード面で改善できることはしていくと同時に「人と人とが助け合いながら支え合っていくソフト面を残し、育てていく仕事が大切」と述べた。
 東三河ハートネットの柳原茂理事長は、特に駅前などは以前よりかなりバリアーがなくなったという認識を示し、ソフト面では「啓発活動を通じて『人にやさしいまちづくり』が結構多くの人に認知されるようになってきた。今後も続けていく」と話した。
(井嶋義典)

 車いす体験を通じて「人にやさしいまちづくり」が豊橋のまちにどのように生かされているかを検証するイベントが、豊橋市民センター「カリオンビル」を中心に開かれた。参加した同市の市長や市議会議員、主催の東三河ハートネットなどが車いすで市中心部を約1時間回り、良くなった点や今後の改善点などについて意見を交換した。
 市が1994(平成6)年に「人にやさしいまちづくり推進事業」をスタートさせてから20年以上が経過。イベントは実際に車いすで周回し、その取り組みがどのように生かされ、どう生かしていくべきか意見を取りまとめ、今後に役立てようと開かれた。
 佐原光一市長と市議、市役所の部長ら約20人が、東三河ハートネットと「人にやさしいまちづくりサポーター」が介助する車いすに乗り、カリオンビルを出発。繁華街や穂の国とよはし劇場プラット、周辺施設を回り、歩道の段差や傾斜、エレベーター、多目的トイレなどを検証した。
 カリオンビルに戻って行われた意見交換会では、課題として「雨水対策で傾斜している歩道の通行がきつい」「店の看板や駐車自転車で歩道が狭くなっているところがある」「点字ブロックがバリアーになっている」「ドア幅が狭いエレベーターがある」「手動ドアの多目的トイレが使いにくい」「石畳風の道の通行が大変」などの意見が出た。
 気づいた点として「見た目以上に腕が疲れる」という声が多く上がった。良かった点は「歩行者が道を譲ってくれた」「エレベーターに車いす用のボタンがある」「店にスロープがある」「駅周辺は通行しやすい」などだった。
 総括で佐原市長は、ハード面で改善できることはしていくと同時に「人と人とが助け合いながら支え合っていくソフト面を残し、育てていく仕事が大切」と述べた。
 東三河ハートネットの柳原茂理事長は、特に駅前などは以前よりかなりバリアーがなくなったという認識を示し、ソフト面では「啓発活動を通じて『人にやさしいまちづくり』が結構多くの人に認知されるようになってきた。今後も続けていく」と話した。
(井嶋義典)

車いす体験で街を検証する佐原市長(右から5人目)ら=豊橋市松葉町で
車いす体験で街を検証する佐原市長(右から5人目)ら=豊橋市松葉町で

カテゴリー:社会・経済 / 政治・行政

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