今年の漢字は「金」 東三河にも“光と影”

　今年の世相を表す漢字が12日、 京都市東山区の清水寺で発表され、「金」が選ばれた。さて東三河の「金」は？　金にまつわる出来事を振り返った。
　公募で決まった「金」は、リオデジャネイロ五輪での日本勢の金メダルラッシュや、東京都知事の辞任や東京五輪の巨額経費問題など政治と金に絡む問題、米大統領選を制したドナルド・トランプ氏から連想される金髪などを反映した。
　リオ五輪では東三河ゆかりの選手も活躍。豊橋市出身で女子バスケットボールの髙田真希選手＝デンソー＝は８位入賞、７人制ラグビーの彦坂匡克選手＝は４位入賞に大きく貢献した。
　また、陸上女子５０００㍍の鈴木亜由子選手＝日本郵政グループ、豊川高校１年の今井月選手が水泳２００㍍個人メドレーなどに出場、ヒロインたちの活躍が東三河に金メダル級の感動を与えた。
　田原市で金と言えば、同市出身で元日本スーパーフェザー級王者のプロボクサー“金”子大樹選手。現在、再起から４連勝中の大躍進だ。
　金に揺れた１年でもあった。田原市の田原証券がレセプト債と呼ばれる債券を販売、県内の投資家らが約14億円の損害賠償を求め提訴。豊橋では振り込め詐欺など特殊詐欺被害が１億円を突破し、お金が市民を苦しめた。
　このほか、豊橋市の穂の国とよはし芸術劇場プラットが国内の優良な建築物をたたえる「第57回ＢＣＳ賞」を受賞、金レベルの賞だ。
　さらに蒲郡市の“金”トビ志賀の「ガマゴリうどんお土産ギフトセット」が「外国人１００人が選ぶあいち・なごやのお土産コンクール」で最高賞の県知事賞獲得するなど、うれしい報告も多かった。
　皆さんの今年の「金」は何でした？
（飯塚雪）