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増加する外国籍生徒 豊橋市が「初期支援校」設置

増加する外国籍生徒 豊橋市が「初期支援校」設置

 豊橋市は、来日して間もない外国籍中学生らを受け入れ、日本語指導を集中的に行う初期支援校を市立豊岡中学校に設置する。新年度当初予算案に計上した。増加を続ける外国籍生徒が、スムーズに日本の学校へ適応し、いち早く教科学習へ移行できる体制を整える。
 支援校は市内でも外国籍の子どもが多い東部地域で、通学の便利さを考慮し、市内電車の駅が近い豊岡中に設置する。日本語教育適応学級担当教員とタガログ語やポルトガル語などの通訳者を配置。生徒は、居住区校に学籍を置きながら月~木曜の週4日間、160時間(8週間)にわたり、簡単な日本語の読み書きや学校の規則などを学ぶ。
 文部科学省によると、2016(平成28)年5月1日時点で、国内の公立中学校に在籍する外国籍生徒2万686人のうち、日本語指導が必要な生徒は8792人。4割を超えており、県内にも全国最多の1959人がいる。
 外国人集住都市の同市はこれまで、初期支援として来日後に2~3カ月間通う就学促進事業「虹の架け橋教室」があった。また、学校にすぐ編入した場合にも、バイリンガルの有償ボランティアを40時間派遣するなどして対応していた。
 だが、同市の外国籍生徒は10年間で2倍に増加。虹の架け橋教室を経ずに編入する生徒も増え、予算の関係から年度中盤からボランティアの派遣時間を減らして対応せざるを得ず、課題になっていた。支援校を設けることで、充実した支援を全員が受けられるようになる。
 特に進路選択が迫る中学3年の生徒にとって、高校進学のハードルは高く、いち早く学習の基礎を築き、進学を促す狙いもある。
 一方で、市内で外国籍の子どもたちの学習支援をする関係者からは、支援時間の少なさや外国人が市内に散在していることから通学のしづらさを指摘する声もある。
 NPO法人フロンティアとよはしの河村八千子代表は「現状、日本語ができないまま高校生になっている子も多い。支援校が各校の国際学級などと連携し、しっかり準備を整えて高校へ行けるようにしてほしい」と要望している。
(飯塚雪)

 豊橋市は、来日して間もない外国籍中学生らを受け入れ、日本語指導を集中的に行う初期支援校を市立豊岡中学校に設置する。新年度当初予算案に計上した。増加を続ける外国籍生徒が、スムーズに日本の学校へ適応し、いち早く教科学習へ移行できる体制を整える。
 支援校は市内でも外国籍の子どもが多い東部地域で、通学の便利さを考慮し、市内電車の駅が近い豊岡中に設置する。日本語教育適応学級担当教員とタガログ語やポルトガル語などの通訳者を配置。生徒は、居住区校に学籍を置きながら月~木曜の週4日間、160時間(8週間)にわたり、簡単な日本語の読み書きや学校の規則などを学ぶ。
 文部科学省によると、2016(平成28)年5月1日時点で、国内の公立中学校に在籍する外国籍生徒2万686人のうち、日本語指導が必要な生徒は8792人。4割を超えており、県内にも全国最多の1959人がいる。
 外国人集住都市の同市はこれまで、初期支援として来日後に2~3カ月間通う就学促進事業「虹の架け橋教室」があった。また、学校にすぐ編入した場合にも、バイリンガルの有償ボランティアを40時間派遣するなどして対応していた。
 だが、同市の外国籍生徒は10年間で2倍に増加。虹の架け橋教室を経ずに編入する生徒も増え、予算の関係から年度中盤からボランティアの派遣時間を減らして対応せざるを得ず、課題になっていた。支援校を設けることで、充実した支援を全員が受けられるようになる。
 特に進路選択が迫る中学3年の生徒にとって、高校進学のハードルは高く、いち早く学習の基礎を築き、進学を促す狙いもある。
 一方で、市内で外国籍の子どもたちの学習支援をする関係者からは、支援時間の少なさや外国人が市内に散在していることから通学のしづらさを指摘する声もある。
 NPO法人フロンティアとよはしの河村八千子代表は「現状、日本語ができないまま高校生になっている子も多い。支援校が各校の国際学級などと連携し、しっかり準備を整えて高校へ行けるようにしてほしい」と要望している。
(飯塚雪)

増加する外国籍生徒 豊橋市が「初期支援校」設置

カテゴリー:社会・経済 / 政治・行政

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