月曜は豊橋市役所で勉強

高校生に好評１３階講堂を開放

　「月曜日は勉強する場所がない！」。そんな高校生たちの悩みに応え、豊橋市は市役所13階講堂を無料開放した。女子高校生（ＪＫ）による市のＰＲチーム「ＪＫ広報室」の知名度アップや貧困世帯の生徒への学習支援につなげる狙いもある。
　ＪＫ広報室や高校生からの聞き取り調査の中で、図書館や市民館など多くの公共施設が月曜休館のため、勉強する場所の確保が課題だと判明。19日、試験的に１日だけ実施した。
　午後１時から開放し同８時までに延べ31人が訪れ、勉強に励んだ。フリーＷｉ－Ｆｉつきで携帯電話の充電も可能。加えて、ＪＫ広報室の公式ラインに登録すると、菓子がもらえるなど、高校生たちの「あったらいいな」をかなえ、勉強しやすい空間が整った。
　また、塾に通えない貧困世帯の子どもらに市が行う無料学習支援のチラシも置き、事業の周知も図った。
　アンケートによると、参加した全員が「また利用したい」と回答。企画したＪＫ広報室の３年・ちぃちゃまさん（18）と、１年・ごんちゃんさん（16）も「こんなに来てくれるとは思わなかった。アイプラザ豊橋が休館の第３月曜日だけでも続けてできたらうれしい」と期待を込めて話した。
（飯塚雪）