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街コン体験記㊦

カテゴリー:特集

街コンの会場風景
街コンの会場風景

イベント多種~真面目に出会い結婚を

 当日、参加者は受付で記入したプロフィールカードと一緒に配られた「印象チェックシート」を手に、フリートークを繰り広げる。その後、同席した相手の番号欄に「A・好印象」「B・もう少し話してみたい」「C・まだわかりません」のどれかで印象を判断し、シートを参考に最後のカップル成立を目指す。
 高まる緊張感。いざ、プロフィールカードを交換し、フリートーク開始。最初は「岩盤浴が好き」という30代前半の方だった。記者も似たたぐいのサウナが好きだったため、気まずい沈黙こそなかったものの、あっという間に席移動の「お時間」を迎えた。
 会話の糸口となり、重要な役割を果たすのがプロフィールカード。共通点などがあれば、少しだけ親近感が生まれる。しかし、カードの重要性に気づいたのは終盤。もっと丁寧に書き込めばと後悔した。女性側の趣味は旅行や料理、映画、温泉などで、記者は「ホラー映画」と“正直”に書いたが、話題としては不評だった模様。
 徐々に雰囲気にも慣れ始めた頃、料理好きという28歳の方とフリートーク。見た目的にもタイプで、食べることが楽しみの記者にとっては絶好のアピールのチャンスだったが、変な焦りから、少し力んだアピールに走ってしまい、相手は少し引き気味だった感じ。万事休す。
 約1時間半後、全員とのフリートークが終了。「~なんですねえ」「そうなんですよ」「へえ~」「あ~」―を多用し、当たり障りのない会話が限界だった。あまりにもフリートークが一瞬過ぎて、A・B・Cはなんとなくで判断するしかなかったことも感じた。
 最後は連絡先交換カードを会場スタッフが回収。平均よりも多くカップルが成立したという会場アナウンスを聞いて期待を膨らませるも、記者の番号が呼ばれることはなく無事終了。一緒に参加した友人は連絡先を交換した女性と食事デートまで発展したことが後日、分かった。
 今回の体験では、街コンで連絡先を交換してデートまでたどり着く確率は50%ということが検証された。

■感想と付録

 男女とも年齢層は30歳前後が多く、女性参加者の印象的には真面目に出会いを求め、結婚や将来に対する真剣さを感じる人が多かった。
 調べてみると、現在では街コンを含めた婚活系イベントやお見合いパーティーの内容は多種多様化し、気軽に参加できるような仕組みも見受けられる。しかし、ある婚活系イベント会社によると、街コンや婚活イベントは、男性の参加希望者が多い傾向に対し、女性は男性ほど多くない。抵抗があったり、イベントに頼らず自然な出会いを求めたりしていることなどが理由に考えられるという。ちなみに、収入や上場企業勤務などで参加条件を高設定にしているイベントもあるが、参加条件が高設定になるほど、参加者の真剣さは比例的に高まるという。
 内閣府の少子化対策担当者に今後の婚活系イベントに関して聞いたところ、公式的見解ではないとした上で、「継続的な出会い」に言及。例えば「街づくりや商店街の活性化などを考えるグループワークを複数回重ね、同じ目標に向かって取り組んで交流したりすれば、人となりが分かる」という内容。短時間のおしゃべりからカップル成立を目指す形式より時間を要するが、結婚へのイメージは深まるかもしれない。 
 記者が最後にフリートークをした女性は街コンの経験者で、職場柄、「出会いがない」とひどく嘆いていた。これまでの参加経験から、「女性より男性の方が理想が高い」とも指摘。結婚相手や恋人に求める「ハードルを下げなきゃならない」と持論を展開していた。
(千葉敬也)

イベント多種~真面目に出会い結婚を

 当日、参加者は受付で記入したプロフィールカードと一緒に配られた「印象チェックシート」を手に、フリートークを繰り広げる。その後、同席した相手の番号欄に「A・好印象」「B・もう少し話してみたい」「C・まだわかりません」のどれかで印象を判断し、シートを参考に最後のカップル成立を目指す。
 高まる緊張感。いざ、プロフィールカードを交換し、フリートーク開始。最初は「岩盤浴が好き」という30代前半の方だった。記者も似たたぐいのサウナが好きだったため、気まずい沈黙こそなかったものの、あっという間に席移動の「お時間」を迎えた。
 会話の糸口となり、重要な役割を果たすのがプロフィールカード。共通点などがあれば、少しだけ親近感が生まれる。しかし、カードの重要性に気づいたのは終盤。もっと丁寧に書き込めばと後悔した。女性側の趣味は旅行や料理、映画、温泉などで、記者は「ホラー映画」と“正直”に書いたが、話題としては不評だった模様。
 徐々に雰囲気にも慣れ始めた頃、料理好きという28歳の方とフリートーク。見た目的にもタイプで、食べることが楽しみの記者にとっては絶好のアピールのチャンスだったが、変な焦りから、少し力んだアピールに走ってしまい、相手は少し引き気味だった感じ。万事休す。
 約1時間半後、全員とのフリートークが終了。「~なんですねえ」「そうなんですよ」「へえ~」「あ~」―を多用し、当たり障りのない会話が限界だった。あまりにもフリートークが一瞬過ぎて、A・B・Cはなんとなくで判断するしかなかったことも感じた。
 最後は連絡先交換カードを会場スタッフが回収。平均よりも多くカップルが成立したという会場アナウンスを聞いて期待を膨らませるも、記者の番号が呼ばれることはなく無事終了。一緒に参加した友人は連絡先を交換した女性と食事デートまで発展したことが後日、分かった。
 今回の体験では、街コンで連絡先を交換してデートまでたどり着く確率は50%ということが検証された。

■感想と付録

 男女とも年齢層は30歳前後が多く、女性参加者の印象的には真面目に出会いを求め、結婚や将来に対する真剣さを感じる人が多かった。
 調べてみると、現在では街コンを含めた婚活系イベントやお見合いパーティーの内容は多種多様化し、気軽に参加できるような仕組みも見受けられる。しかし、ある婚活系イベント会社によると、街コンや婚活イベントは、男性の参加希望者が多い傾向に対し、女性は男性ほど多くない。抵抗があったり、イベントに頼らず自然な出会いを求めたりしていることなどが理由に考えられるという。ちなみに、収入や上場企業勤務などで参加条件を高設定にしているイベントもあるが、参加条件が高設定になるほど、参加者の真剣さは比例的に高まるという。
 内閣府の少子化対策担当者に今後の婚活系イベントに関して聞いたところ、公式的見解ではないとした上で、「継続的な出会い」に言及。例えば「街づくりや商店街の活性化などを考えるグループワークを複数回重ね、同じ目標に向かって取り組んで交流したりすれば、人となりが分かる」という内容。短時間のおしゃべりからカップル成立を目指す形式より時間を要するが、結婚へのイメージは深まるかもしれない。 
 記者が最後にフリートークをした女性は街コンの経験者で、職場柄、「出会いがない」とひどく嘆いていた。これまでの参加経験から、「女性より男性の方が理想が高い」とも指摘。結婚相手や恋人に求める「ハードルを下げなきゃならない」と持論を展開していた。
(千葉敬也)

街コンの会場風景
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