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JA豊橋トマト部会が日本農業賞「集団組織の部・大賞」

ハウスでミツバチの巣箱を点検する大竹さん=豊橋市伊古部町で
ハウスでミツバチの巣箱を点検する大竹さん=豊橋市伊古部町で

 JA豊橋トマト部会(豊橋市野依町、大竹浩史部会長)が、第47回日本農業賞(日本放送協会、全国農業協同組合中央会、都道府県農業協同組合中央会主催)の「集団組織の部・大賞」に選ばれ、10日、東京・NHKホールで表彰される。同賞は、日本農業の確立を目指して、意欲的に経営や技術の改善に取り組み、地域社会の発展にも貢献している営農集団や、食、農の担い手として先進的な取り組みをしている集団組織に贈られる。
 トマト産地・豊橋を支える同部会は、養液栽培技術を開発するなど地元企業と連携して新しい技術に挑戦し、普及させた点や、消費者ニーズに合わせた高糖度トマトの生産、着実な世代交代による部会の活性化などが評価された。
 部会の代表を務める大竹さんは、48歳。田原市の県立渥美農業高校を卒業後、2年間の肥料販売店勤務を経て20歳で就農した。当初は家業を継いでメロンやスイカの栽培をしていたが、バブル崩壊や核家族化で売上が下がったため、トマト栽培に切り替えた。トマトが栽培途中で枯れたり、水が足りなくて尻ぐされしたりと、未知の世界に突入した思いだったが、仲間との自由な研究会活動で一から勉強した。
 トマトは小さいハウスで栽培面積約1650平方㍍から始めたが、土で1年中同じ作物を栽培すると連作障害が出て、太陽による土壌消毒をすると2カ月間は何もできなくなってしまう。このため、養液栽培に切り替えた。全国的にも2000(平成12)年から養液栽培を導入する農家が増え、16年には同部会の約6割の農家が導入している。
 養液栽培だと、肥料が全てトマトに吸われるため、肥料代が抑えられるという。さらに、同部会は、自動車部品メーカー・デンソー(刈谷市)の技術と種苗販売などのトヨタネ(豊橋市)の栽培ノウハウが融合した「プロファーム」という総合環境制御装置に開発段階から実験協力しており、大竹さんもこの装置を採用している。
 湿度を80~95%に保つようミストが自動で出たり、気温を26度に保つため天窓や横の窓が自動開閉したり、二酸化炭素も自動で補給される。特に湿度のコントロールができるようになったことからトマトの病気が減り、農薬の使用が格段と減った。大竹さんは、今では大きなハウス7棟、約3135平方㍍で両親とパート5人の力を借りて栽培している。
 大竹さんは「赤くて、固くて、おいしいトマト」を目指している。まだ幼いトマトに「肥料をやりすぎると肥満になってしまう」と言って、トマトの生育状況から目を離さない。受粉を手伝ってくれるミツバチにも、おやつを与えるなどして気を配る。
 受賞について「部会員1人ひとりの努力と、生産ノウハウの情報共有のおかげでよいトマトを生産してきたことが、今回の受賞につながったことはとてもうれしい」と大竹さん。
 トマト部会は149戸が所属し、役員の平均年齢は43歳。これからも若い力が産地を動かしていく。
(小島幸子)

 JA豊橋トマト部会(豊橋市野依町、大竹浩史部会長)が、第47回日本農業賞(日本放送協会、全国農業協同組合中央会、都道府県農業協同組合中央会主催)の「集団組織の部・大賞」に選ばれ、10日、東京・NHKホールで表彰される。同賞は、日本農業の確立を目指して、意欲的に経営や技術の改善に取り組み、地域社会の発展にも貢献している営農集団や、食、農の担い手として先進的な取り組みをしている集団組織に贈られる。
 トマト産地・豊橋を支える同部会は、養液栽培技術を開発するなど地元企業と連携して新しい技術に挑戦し、普及させた点や、消費者ニーズに合わせた高糖度トマトの生産、着実な世代交代による部会の活性化などが評価された。
 部会の代表を務める大竹さんは、48歳。田原市の県立渥美農業高校を卒業後、2年間の肥料販売店勤務を経て20歳で就農した。当初は家業を継いでメロンやスイカの栽培をしていたが、バブル崩壊や核家族化で売上が下がったため、トマト栽培に切り替えた。トマトが栽培途中で枯れたり、水が足りなくて尻ぐされしたりと、未知の世界に突入した思いだったが、仲間との自由な研究会活動で一から勉強した。
 トマトは小さいハウスで栽培面積約1650平方㍍から始めたが、土で1年中同じ作物を栽培すると連作障害が出て、太陽による土壌消毒をすると2カ月間は何もできなくなってしまう。このため、養液栽培に切り替えた。全国的にも2000(平成12)年から養液栽培を導入する農家が増え、16年には同部会の約6割の農家が導入している。
 養液栽培だと、肥料が全てトマトに吸われるため、肥料代が抑えられるという。さらに、同部会は、自動車部品メーカー・デンソー(刈谷市)の技術と種苗販売などのトヨタネ(豊橋市)の栽培ノウハウが融合した「プロファーム」という総合環境制御装置に開発段階から実験協力しており、大竹さんもこの装置を採用している。
 湿度を80~95%に保つようミストが自動で出たり、気温を26度に保つため天窓や横の窓が自動開閉したり、二酸化炭素も自動で補給される。特に湿度のコントロールができるようになったことからトマトの病気が減り、農薬の使用が格段と減った。大竹さんは、今では大きなハウス7棟、約3135平方㍍で両親とパート5人の力を借りて栽培している。
 大竹さんは「赤くて、固くて、おいしいトマト」を目指している。まだ幼いトマトに「肥料をやりすぎると肥満になってしまう」と言って、トマトの生育状況から目を離さない。受粉を手伝ってくれるミツバチにも、おやつを与えるなどして気を配る。
 受賞について「部会員1人ひとりの努力と、生産ノウハウの情報共有のおかげでよいトマトを生産してきたことが、今回の受賞につながったことはとてもうれしい」と大竹さん。
 トマト部会は149戸が所属し、役員の平均年齢は43歳。これからも若い力が産地を動かしていく。
(小島幸子)

ハウスでミツバチの巣箱を点検する大竹さん=豊橋市伊古部町で
ハウスでミツバチの巣箱を点検する大竹さん=豊橋市伊古部町で

カテゴリー:社会・経済

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