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蒲郡市が避難所用トイレに自然還元型排せつ溝整備

蒲郡市中央小学校で行われた訓練で排せつ溝で設置する住民ら(2014年11月23日、市防災課提供)
蒲郡市中央小学校で行われた訓練で排せつ溝で設置する住民ら(2014年11月23日、市防災課提供)
設置されている排せつ溝
設置されている排せつ溝

 蒲郡市は、災害時の避難所となる学校敷地内に「自然還元型トイレ排せつ溝」の整備を進めている。平成に入ってあった被災地の教訓から市内の中学校で設置を進め、東日本大震災の発生を機に小学校に拡大させている。
 自然還元型トイレ排せつ溝は、学校敷地の屋外に幅60㌢、長さ5㍍、深さ1・2㍍の穴を掘り、発泡スチロールで枠組みを施して土のうを入れた後、その上に土をかぶせる。使用する際には土を掘り起こし、溝の上に簡易型トイレやマンホール型トイレを設置する。使用した後には土を埋め戻して排せつ物を自然分解させる。
 同市では阪神淡路大震災(95年)や中越地震(04年)で被災者のトイレ対策の必要性が挙げられ、市議会定例会で市議からの提案を受けて09年度から中部中学校で整備を始め、12年度まで全7中学校に設置を終えた。東日本大震災を受けて小学校に拡大させることにした。
 小学校では全13校のうち6小学校に設置しており、今年度は形原北、大塚の2校を春休み期間中に整備する。
 運用では設置工事とともに各学校の地元自主防災会に使用説明を行うほか、市が毎年各学区で行っている「市民総ぐるみ防災訓練」でも実践してきた。
 設置した場所で実際に運用されたことはないが、同市防災課は「いつ起こるかわからない災害への備えとして非常に有効と思われる。今後も順次整備していきたい」と話している。
(安藤聡)

 蒲郡市は、災害時の避難所となる学校敷地内に「自然還元型トイレ排せつ溝」の整備を進めている。平成に入ってあった被災地の教訓から市内の中学校で設置を進め、東日本大震災の発生を機に小学校に拡大させている。
 自然還元型トイレ排せつ溝は、学校敷地の屋外に幅60㌢、長さ5㍍、深さ1・2㍍の穴を掘り、発泡スチロールで枠組みを施して土のうを入れた後、その上に土をかぶせる。使用する際には土を掘り起こし、溝の上に簡易型トイレやマンホール型トイレを設置する。使用した後には土を埋め戻して排せつ物を自然分解させる。
 同市では阪神淡路大震災(95年)や中越地震(04年)で被災者のトイレ対策の必要性が挙げられ、市議会定例会で市議からの提案を受けて09年度から中部中学校で整備を始め、12年度まで全7中学校に設置を終えた。東日本大震災を受けて小学校に拡大させることにした。
 小学校では全13校のうち6小学校に設置しており、今年度は形原北、大塚の2校を春休み期間中に整備する。
 運用では設置工事とともに各学校の地元自主防災会に使用説明を行うほか、市が毎年各学区で行っている「市民総ぐるみ防災訓練」でも実践してきた。
 設置した場所で実際に運用されたことはないが、同市防災課は「いつ起こるかわからない災害への備えとして非常に有効と思われる。今後も順次整備していきたい」と話している。
(安藤聡)

蒲郡市中央小学校で行われた訓練で排せつ溝で設置する住民ら(2014年11月23日、市防災課提供)
蒲郡市中央小学校で行われた訓練で排せつ溝で設置する住民ら(2014年11月23日、市防災課提供)
設置されている排せつ溝
設置されている排せつ溝

カテゴリー:社会・経済

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