西光寺で40数年ぶり

豊橋で若い２人が仏前結婚式

　江戸時代から続く商売繁盛の「酉（とり）の市」で知られる豊橋市大手町の西光寺で10日、40数年ぶりの仏前結婚式が行われ、東三河に住む若い２人の門出を親族らが祝福した。
　新郎は西光寺の檀家、田原市のミュージシャン・山本税（みつぐ）さん（32）で、新婦が豊橋市の公務員・豊田絢子さん（29）。式師を務めた小原智司住職から記念の数珠を受け取ったあと、仏前で夫婦の誓いを交わした。
　「氏子もないし、キリスト教でもない。（絢子さんの）お母さんからお寺で挙げたらどうと勧められて」と山本さん。祖父の葬儀以来、小原泰明副住職とも懇意だったこともあり、相談したところ西光寺での挙式を決めた。
　式後、山本さんは「祖父が亡くなって出会った小原副住職。お寺でできるとは思わなかったが、なじみの花屋さんからブライダルプランナーも紹介されて実現できた。改めて、ご縁や感謝を感じる結婚式になりました」と笑顔で話した。
（中村晋也）