中国が豊橋を撮影

大手ポータルサイトの網易が配信する最初の日本紹介

　中国大手ポータルサイトの網易（ネットイース、広東省広州市）が、中国向けに新たに配信する日本紹介番組で最初に取り上げる豊橋市で撮影を行った。一部はライブで配信したほか、収録分は今月上旬に放送する。
　ネットイースは、中国では誰もが知っているサイト。昨年、日本・東京に進出し、日本に関する情報、ライブ、動画などを４億３０００万人に配信しているという。
　番組は、地方都市に住む在日中国人が紹介役となる「大故郷－Ｄｅｅｐ　Ｊａｐａｎ」。今回は、豊橋市役所に勤務していた遼寧省出身で同市に住んで17年の姜上（チョウ　ジョウ）さんが、「日本のアイドルになりたい」という夢を持ち、上海でアイドル活動をしていたタレントＭｉｙｏさんに紹介する形で、３月31日に１日がかりで撮影が進められた。
　夕方には、吉田城芝生広場で行われた手筒花火をライブで配信した。市によると、中国で約23万人が視聴したという。
　２人は、伝統の豊橋筆の製作現場を見学したり、ミニ筆作りを体験したりしたほか、ご当地グルメ「豊橋カレーうどん」に舌鼓。表浜海岸も散策し、サーフィンを見学した。二川宿本陣資料館では華やかな着物を試着し、豊橋総合動植物公園も訪れ、園内のサーキットでスポーツカートを体験走行した。
　Ｍｉｙｏさんは「伝統が残っていて大切にされている。中国の人たちには伝統のある地方都市を観光してほしい」と撮影の感想を話した。
（中村晋也）