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水揚げされる魚介類8種 蒲郡市が成分分析

「がまごおり撰魚」のポスターイメージと成分分析が行われた魚介類(手前)
「がまごおり撰魚」のポスターイメージと成分分析が行われた魚介類(手前)

 蒲郡市は4日、市内で水揚げされる魚介類の成分分析結果を発表した。市内で食べられる魚のおいしさを伝えようと2017(平成29)年度に深海魚のメヒカリなど8種類を調査。メヒカリは「うま味成分の目安となるグルタミン酸がサンマの約2倍」などの結果が出た。市は「がまごおり撰魚」と名付けて魚介類の販路拡大などに活用していく。
 分析は魚介類のおいしさをどう表現するのかという挑戦からだった。「一度、食べてみりん」と表現するのにとどまっていた現状から「数値などで表せないのか」と昨年度500万円かけて調査を行った。
 市農林水産課と市内の水産物販売、加工業者など関係者と分析化学などを専攻する三重大学の柴田敏行准教授で取り組み、市内の漁港で水揚げ量が高い深海魚のメヒカリ、ニギス、白ムツ、黒ムツ、赤ムツ、ワガ(ユメカサゴ)、三河湾沖でとれるイワシ、スルメイカの8種類を選んだ。
 調査は8種類の魚介類を生の状態でアミノ酸(グルタミン酸、ペプチド、タウリン)核酸(イノシン酸)脂肪酸(DHA、EPA)などの成分を分析。メヒカリのグルタミン酸は100㌘あたり26㍉㌘でサンマの約2倍、ニギスの脂のりの良さを示す脂質は100㌘あたり3・6㌘でワカサギの約2倍などの比較数値ができることを明らかにした。
 会見で柴田准教授は「8種類の魚介類は脂肪酸の数値が平均的に高い。三河湾で脂肪酸を蓄積する微生物や植物性プランクトンが生産され、湾内外に流れて食物連鎖を通じて魚介類が捕食していることが予想できる」と考察を披露した。
 市は今後、8種類の魚介類を「がまごおり撰魚」としてポスターやチラシを作成していくほか、市内の水産や観光関係者に向けて情報共有を図っていくという。
(安藤聡)

 蒲郡市は4日、市内で水揚げされる魚介類の成分分析結果を発表した。市内で食べられる魚のおいしさを伝えようと2017(平成29)年度に深海魚のメヒカリなど8種類を調査。メヒカリは「うま味成分の目安となるグルタミン酸がサンマの約2倍」などの結果が出た。市は「がまごおり撰魚」と名付けて魚介類の販路拡大などに活用していく。
 分析は魚介類のおいしさをどう表現するのかという挑戦からだった。「一度、食べてみりん」と表現するのにとどまっていた現状から「数値などで表せないのか」と昨年度500万円かけて調査を行った。
 市農林水産課と市内の水産物販売、加工業者など関係者と分析化学などを専攻する三重大学の柴田敏行准教授で取り組み、市内の漁港で水揚げ量が高い深海魚のメヒカリ、ニギス、白ムツ、黒ムツ、赤ムツ、ワガ(ユメカサゴ)、三河湾沖でとれるイワシ、スルメイカの8種類を選んだ。
 調査は8種類の魚介類を生の状態でアミノ酸(グルタミン酸、ペプチド、タウリン)核酸(イノシン酸)脂肪酸(DHA、EPA)などの成分を分析。メヒカリのグルタミン酸は100㌘あたり26㍉㌘でサンマの約2倍、ニギスの脂のりの良さを示す脂質は100㌘あたり3・6㌘でワカサギの約2倍などの比較数値ができることを明らかにした。
 会見で柴田准教授は「8種類の魚介類は脂肪酸の数値が平均的に高い。三河湾で脂肪酸を蓄積する微生物や植物性プランクトンが生産され、湾内外に流れて食物連鎖を通じて魚介類が捕食していることが予想できる」と考察を披露した。
 市は今後、8種類の魚介類を「がまごおり撰魚」としてポスターやチラシを作成していくほか、市内の水産や観光関係者に向けて情報共有を図っていくという。
(安藤聡)

「がまごおり撰魚」のポスターイメージと成分分析が行われた魚介類(手前)
「がまごおり撰魚」のポスターイメージと成分分析が行われた魚介類(手前)

カテゴリー:社会・経済 / 政治・行政

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