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豊橋市資源化センターの焼却炉故障で「緊急事態」

故障した熱分解ドラムの外観(豊橋市提供)
故障した熱分解ドラムの外観(豊橋市提供)
家庭から出る「もやすごみ」を受け入れている市資源化センター=豊橋市豊栄町で
家庭から出る「もやすごみ」を受け入れている市資源化センター=豊橋市豊栄町で

 豊橋市資源化センター(豊栄町)にある焼却炉3基のうち1基が故障し、同市は5日、復旧のめどが立っていない現状を明らかにした。家庭から出る「もやすごみ」を主に焼却しているが、このままだと、市は処理できず収集したごみがあふれることを懸念。初めての「ごみ処理非常事態」を宣言し、市民に分別の徹底、減量を呼び掛けている。
 同センターは唯一の市の焼却処理施設。市によると、3月24日午前0時45分ごろ、1号炉で熱分解ドラム(円筒状・直径4㍍、長さ34㍍)の温度センサーが異常を感知した。内部でごみを約450度で蒸し焼きにしているが、急激に約1100度にまで上昇、停止させた。加熱管が破断し、ドラム本体の一部が損傷した。
 冷却期間を経て今月2日から調査に入っているが、損傷の詳細や原因をまだ解明できないため、復旧の見通しが立っていない。
 センターには、家庭から出るもやすごみを中心に1日平均約300㌧が搬入されている。現在、残りの二つの炉を稼働させているが、処理能力は合計300㌧。目いっぱいの状況の上に、炉の点検整備の期間も必要で、このままではごみを処理できず、8000㌧の受け入れ可能なごみ集積場が8月上旬頃に満杯になる恐れがあるという。
 このため、市はごみの分別徹底に協力を呼び掛けている。もやすごみから分けた生ごみの分別や、菓子の箱など紙類のリサイクルのほか、プラスチックごみも簡単な汚れは落とすようにしてもやすごみに入れないよう依頼している。
 故障した1号炉は、熱分解・燃焼溶融炉方式で2002(平成14)年に稼働。処理能力は日量200㌧だが、現在は190㌧に落ちている。1月に点検をしているという。市によると、浜松市でも導入されていて、類似の故障があったが、1カ月ほどで復旧した。
 2号炉も1号炉と同じで、3号炉はストーカ炉で1991年に稼働し、老朽化から日量の処理能力は40㌧落ちて110㌧となっている。
(中村晋也)

 豊橋市資源化センター(豊栄町)にある焼却炉3基のうち1基が故障し、同市は5日、復旧のめどが立っていない現状を明らかにした。家庭から出る「もやすごみ」を主に焼却しているが、このままだと、市は処理できず収集したごみがあふれることを懸念。初めての「ごみ処理非常事態」を宣言し、市民に分別の徹底、減量を呼び掛けている。
 同センターは唯一の市の焼却処理施設。市によると、3月24日午前0時45分ごろ、1号炉で熱分解ドラム(円筒状・直径4㍍、長さ34㍍)の温度センサーが異常を感知した。内部でごみを約450度で蒸し焼きにしているが、急激に約1100度にまで上昇、停止させた。加熱管が破断し、ドラム本体の一部が損傷した。
 冷却期間を経て今月2日から調査に入っているが、損傷の詳細や原因をまだ解明できないため、復旧の見通しが立っていない。
 センターには、家庭から出るもやすごみを中心に1日平均約300㌧が搬入されている。現在、残りの二つの炉を稼働させているが、処理能力は合計300㌧。目いっぱいの状況の上に、炉の点検整備の期間も必要で、このままではごみを処理できず、8000㌧の受け入れ可能なごみ集積場が8月上旬頃に満杯になる恐れがあるという。
 このため、市はごみの分別徹底に協力を呼び掛けている。もやすごみから分けた生ごみの分別や、菓子の箱など紙類のリサイクルのほか、プラスチックごみも簡単な汚れは落とすようにしてもやすごみに入れないよう依頼している。
 故障した1号炉は、熱分解・燃焼溶融炉方式で2002(平成14)年に稼働。処理能力は日量200㌧だが、現在は190㌧に落ちている。1月に点検をしているという。市によると、浜松市でも導入されていて、類似の故障があったが、1カ月ほどで復旧した。
 2号炉も1号炉と同じで、3号炉はストーカ炉で1991年に稼働し、老朽化から日量の処理能力は40㌧落ちて110㌧となっている。
(中村晋也)

故障した熱分解ドラムの外観(豊橋市提供)
故障した熱分解ドラムの外観(豊橋市提供)
家庭から出る「もやすごみ」を受け入れている市資源化センター=豊橋市豊栄町で
家庭から出る「もやすごみ」を受け入れている市資源化センター=豊橋市豊栄町で

カテゴリー:社会・経済 / 政治・行政

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