豊川高校90周年記念 松田さん講演

　豊川市の私立豊川高校（相馬孝三校長）の創立90周年記念講演会が２日、同校鳳翔閣で行われ、元競泳選手で五輪に４大会連続で出場した松田丈志さん（33）が講演した。同校水泳部３年でリオデジャネイロ五輪代表の今井月（るな）さん（17）らとの座談会も開かれた。
　２０１２年ロンドン五輪で銀メダル、北京、リオ五輪などでは銅メダルに輝いた松田さん。経歴や挫折、北島康介さんら盟友とのエピソードを踏まえて、生徒らを前に「皆さんは自分が思っている以上の力を持っている。周りから応援される人間になってほしい」と激励した。
　座談会では、共にロンドン五輪に出場し、今は豊川高校水泳部コーチを務める堀畑裕也さん（27）と、東京五輪を目指す今井さんと３人でトーク。五輪期間中、選手村で北島さんらがゲームなどを楽しんでいたことを挙げて「オンとオフの切り替えがしっかりできる人は、いざという時に力を発揮できる。活躍するためにはリフレッシュする時間も必要」と話した。
　今井さんは、準決勝で敗退したリオ五輪を「いつの間にか終わっていた。代表に選ばれたことに満足していた」と振り返り、松田さんから「やることをやれば必ず結果を出せる」とエールを送られると「メダルを取らなきゃ面白くないので、この悔しさをぶつけたい」と２年後の東京五輪に目を向けた。
（由本裕貴）