文字の大きさ

陶芸家ら5日間の窯たき

登り窯に薪を入れるメンバー=豊橋市牛川町で
登り窯に薪を入れるメンバー=豊橋市牛川町で

 豊橋市牛川町乗小路の登り窯「敬月窯」で、陶芸家や愛好者らが5日間の窯たきに取り組んでいる。昼夜交代で薪をくべ続け、1300度近い高温を保つ大変な作業にも「窯出しが楽しみ」と焼き上がりを心待ちにしている。
 敬月窯は約30年前、市内の煎茶道松月流の家元だった故渡辺敬月(正幸)さんが設けた登り窯。忠興八幡神社の隣にあり、ここで窯出した作品は「三州吉田忠興八幡焼」と呼ぶ。
 窯たきをしているのは、敬月窯陶友会の陶芸家・内藤常次さんらメンバー6人と応援の人たち。今月1日に火入れし、2人1組の交代制で薪を入れ続け、6日朝まで窯たきする。後日、窯出しをする。「ゆっくり温度を上げ、ゆっくり冷ますのが作品にいい」と内藤さん。
 登り窯は傾斜面に設けられ、下にたき口があり、余熱を利用して効率良く焼成する。薪の灰が作品に着く自然釉が魅力の上、同会は材料の薪にもこだわる。「焼き上がりが抜群」という赤松を使用し、その量は5日間で2㌧車5台分にのぼる。メンバーは「大体、3分間おきに薪を入れ、炎が切れないようにするから“炎の戦い”」と笑う。
 窯に入れた作品は、メンバーや教え子ら20人以上の皿や花びん、湯のみ、オブジェなど。内藤さんらは「大変だげど、年に1回のお祭りのようなもの。どんな色が出ているのか、それを見たら疲れも吹き飛ぶ」と窯出し、登り窯特有の作品の出来栄えを楽しみにしている。
(中村晋也)

 豊橋市牛川町乗小路の登り窯「敬月窯」で、陶芸家や愛好者らが5日間の窯たきに取り組んでいる。昼夜交代で薪をくべ続け、1300度近い高温を保つ大変な作業にも「窯出しが楽しみ」と焼き上がりを心待ちにしている。
 敬月窯は約30年前、市内の煎茶道松月流の家元だった故渡辺敬月(正幸)さんが設けた登り窯。忠興八幡神社の隣にあり、ここで窯出した作品は「三州吉田忠興八幡焼」と呼ぶ。
 窯たきをしているのは、敬月窯陶友会の陶芸家・内藤常次さんらメンバー6人と応援の人たち。今月1日に火入れし、2人1組の交代制で薪を入れ続け、6日朝まで窯たきする。後日、窯出しをする。「ゆっくり温度を上げ、ゆっくり冷ますのが作品にいい」と内藤さん。
 登り窯は傾斜面に設けられ、下にたき口があり、余熱を利用して効率良く焼成する。薪の灰が作品に着く自然釉が魅力の上、同会は材料の薪にもこだわる。「焼き上がりが抜群」という赤松を使用し、その量は5日間で2㌧車5台分にのぼる。メンバーは「大体、3分間おきに薪を入れ、炎が切れないようにするから“炎の戦い”」と笑う。
 窯に入れた作品は、メンバーや教え子ら20人以上の皿や花びん、湯のみ、オブジェなど。内藤さんらは「大変だげど、年に1回のお祭りのようなもの。どんな色が出ているのか、それを見たら疲れも吹き飛ぶ」と窯出し、登り窯特有の作品の出来栄えを楽しみにしている。
(中村晋也)

登り窯に薪を入れるメンバー=豊橋市牛川町で
登り窯に薪を入れるメンバー=豊橋市牛川町で

カテゴリー:社会・経済

 PR

PR