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AI活用ケアプラン作成 実証研究の報告会

AIを活用したケアプラン作成の実証研究報告会=豊橋市役所で
AIを活用したケアプラン作成の実証研究報告会=豊橋市役所で

 豊橋市内のケアマネジャーが参加した人工知能(AI)を活用したケアプラン作成の実証研究の報告会が8日、同市役所で開かれた。介護サービスの内容を決める過程で必要な同プラン作り。国内初の取り組みで手探りの中で始まり、利用者への説明に役立つなどの効果があった一方、課題も多い。
 実証研究は、自立を促す介護に向け、AIを使った効果的なケアプランによるケアマネジャーの負担軽減、利用者の改善度を調査。市と、AIを使った介護サービスの開発、実用化を目指すシーディーアイ(東京)が協定を締結し、昨年11月6日から今年2月2日まで実施、市内のケアマネジャー33人が参加した。
 市が提供した2016(平成28)年度まで過去8年分の介護保険データ、約10万件(匿名)をAIに学習させ、ケアプランを作成した。
 このケアプランを実施したのは71人で、ケアマネジャーが利用者の現状をAIに入力、AIが改善予測を含んだ適したプランを出した。ケアマネジャーは、利用者の生活状況に合わせてプランを調整した上で、利用者や家族に説明、合意を得で介護サービスを実施した。
 報告によると、成果として、ケアマネジャーにとっては、AIが提供したプランが自ら考えたプランと同じ場合、利用者、家族への説明に自信となり、説明力が向上したという。違った場合も、見直す気づきやプランの幅の広がりにつながった。利用者らも、客観的なデータが示されたことでケアマネジャーへの信頼が高まったほか、改善予測も自立への意識を持つことになったという。
 一方で、実証研究が短期間だったため利用者の改善はみられず、実態がないためにAIへの評価を下げたケアマネジャーも目立った。今後、改善予測の精度実証を実施したり、引き続きAIに関する啓発をしたりしていく。
 シーディーアイの岡本茂雄社長は「AIは知能なので、現場で使ってこそ成長していく。今は0歳児だが、1年後に二十歳になるかもしれないツール」と話した。
 今年度は、市が「AIを活用した自立支援促進事業」として同社に委託して継続。市内のケアマネジャー60人を募集し、6月に説明会、7月から来年3月末まで実施する計画だ。
(中村晋也)

 豊橋市内のケアマネジャーが参加した人工知能(AI)を活用したケアプラン作成の実証研究の報告会が8日、同市役所で開かれた。介護サービスの内容を決める過程で必要な同プラン作り。国内初の取り組みで手探りの中で始まり、利用者への説明に役立つなどの効果があった一方、課題も多い。
 実証研究は、自立を促す介護に向け、AIを使った効果的なケアプランによるケアマネジャーの負担軽減、利用者の改善度を調査。市と、AIを使った介護サービスの開発、実用化を目指すシーディーアイ(東京)が協定を締結し、昨年11月6日から今年2月2日まで実施、市内のケアマネジャー33人が参加した。
 市が提供した2016(平成28)年度まで過去8年分の介護保険データ、約10万件(匿名)をAIに学習させ、ケアプランを作成した。
 このケアプランを実施したのは71人で、ケアマネジャーが利用者の現状をAIに入力、AIが改善予測を含んだ適したプランを出した。ケアマネジャーは、利用者の生活状況に合わせてプランを調整した上で、利用者や家族に説明、合意を得で介護サービスを実施した。
 報告によると、成果として、ケアマネジャーにとっては、AIが提供したプランが自ら考えたプランと同じ場合、利用者、家族への説明に自信となり、説明力が向上したという。違った場合も、見直す気づきやプランの幅の広がりにつながった。利用者らも、客観的なデータが示されたことでケアマネジャーへの信頼が高まったほか、改善予測も自立への意識を持つことになったという。
 一方で、実証研究が短期間だったため利用者の改善はみられず、実態がないためにAIへの評価を下げたケアマネジャーも目立った。今後、改善予測の精度実証を実施したり、引き続きAIに関する啓発をしたりしていく。
 シーディーアイの岡本茂雄社長は「AIは知能なので、現場で使ってこそ成長していく。今は0歳児だが、1年後に二十歳になるかもしれないツール」と話した。
 今年度は、市が「AIを活用した自立支援促進事業」として同社に委託して継続。市内のケアマネジャー60人を募集し、6月に説明会、7月から来年3月末まで実施する計画だ。
(中村晋也)

AIを活用したケアプラン作成の実証研究報告会=豊橋市役所で
AIを活用したケアプラン作成の実証研究報告会=豊橋市役所で

カテゴリー:社会・経済

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