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田口線の思い出とのぼり旗オーナー募集

協力を求める(左から)小川、石井、永田さん=設楽町田口の三河田口駅跡で
協力を求める(左から)小川、石井、永田さん=設楽町田口の三河田口駅跡で

 設楽町に住む30代の男性グループ「田口線50の会」(石井峻人会長)は、半世紀前に廃線となった田口線の遺産を後世に伝えようと、運行されていた当時のエピソードと、沿線に立てるのぼり旗のオーナーを募集している。寄せられた話をもとに廃線マップなど思い出グッズをつくるほか、廃線となった1968(昭和43)年8月31日から50年を迎えるのにあわせ、今年9月1、2の両日にイベントを計画する。
 グループは旧奥三河郷土館学芸員の石井会長(33)と、沿線住民の農業小川晃徳さん(34)、建築士の永田祥知さん(35)の3人。2016年9月に同館が閉館し、資料整理をしていた石井さんが発案して小川、永田さんの2人に声をかけて企画した。
 「沿線には遺構が残っており、乗車していた人たちは今も鮮明に当時を覚えている人が多く、廃線から半世紀の節目に何かしたかった」と石井会長。
 寄せられたエピソードはイラストにして「廃線マップ」を作製するほか、町内の木材でコースターを制作、販売する。
 また、のぼり旗は沿線で駅があった場所などに立てる計画をしており、1本1500円でオーナーを募集している。
 また、設楽ダム建設工事に伴い、旧三河田口駅近くのトンネルが削りとられることから9月1、2の両日に現地でイベント開催、さらに同駅跡でのお別れセレモニーを計画している。
 町内で生まれ育った小川さんは「父が乗車していた。私たちは100年後にも伝えられる世代だから多くの人たちに協力してほしい」と話している。
 応募締め切りはエピソードが20日まで。のぼり旗オーナーは7月31日まで。問い合わせは石井会長(090・7273・5821)へ。
 【メモ】田口線は新城市長篠にある現在のJR飯田線「本長篠駅」(当初は鳳来寺口)を起点とし、設楽町田口(旧田口町田口)地内にあった「三河田口駅」を終点とする全延長22・6㌔のローカル線。1929(昭和4)年に鳳来寺口-三河海老間が開業し、32年に全線開通。56年に豊橋鉄道に合併された。山林で伐採された木材の運搬を担い、切り立つ崖や川沿いに線路が敷かれていた。晩年は水害のために清崎-三河田口駅間は運転休止となった。
(安藤聡)

 設楽町に住む30代の男性グループ「田口線50の会」(石井峻人会長)は、半世紀前に廃線となった田口線の遺産を後世に伝えようと、運行されていた当時のエピソードと、沿線に立てるのぼり旗のオーナーを募集している。寄せられた話をもとに廃線マップなど思い出グッズをつくるほか、廃線となった1968(昭和43)年8月31日から50年を迎えるのにあわせ、今年9月1、2の両日にイベントを計画する。
 グループは旧奥三河郷土館学芸員の石井会長(33)と、沿線住民の農業小川晃徳さん(34)、建築士の永田祥知さん(35)の3人。2016年9月に同館が閉館し、資料整理をしていた石井さんが発案して小川、永田さんの2人に声をかけて企画した。
 「沿線には遺構が残っており、乗車していた人たちは今も鮮明に当時を覚えている人が多く、廃線から半世紀の節目に何かしたかった」と石井会長。
 寄せられたエピソードはイラストにして「廃線マップ」を作製するほか、町内の木材でコースターを制作、販売する。
 また、のぼり旗は沿線で駅があった場所などに立てる計画をしており、1本1500円でオーナーを募集している。
 また、設楽ダム建設工事に伴い、旧三河田口駅近くのトンネルが削りとられることから9月1、2の両日に現地でイベント開催、さらに同駅跡でのお別れセレモニーを計画している。
 町内で生まれ育った小川さんは「父が乗車していた。私たちは100年後にも伝えられる世代だから多くの人たちに協力してほしい」と話している。
 応募締め切りはエピソードが20日まで。のぼり旗オーナーは7月31日まで。問い合わせは石井会長(090・7273・5821)へ。
 【メモ】田口線は新城市長篠にある現在のJR飯田線「本長篠駅」(当初は鳳来寺口)を起点とし、設楽町田口(旧田口町田口)地内にあった「三河田口駅」を終点とする全延長22・6㌔のローカル線。1929(昭和4)年に鳳来寺口-三河海老間が開業し、32年に全線開通。56年に豊橋鉄道に合併された。山林で伐採された木材の運搬を担い、切り立つ崖や川沿いに線路が敷かれていた。晩年は水害のために清崎-三河田口駅間は運転休止となった。
(安藤聡)

協力を求める(左から)小川、石井、永田さん=設楽町田口の三河田口駅跡で
協力を求める(左から)小川、石井、永田さん=設楽町田口の三河田口駅跡で

カテゴリー:社会・経済

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