渥美フーズが豊川で移動販売開始

　食品スーパー「フードオアシスあつみ」を展開する「渥美フーズ」（田原市福江町、渡会一仁社長）は１６日、豊川市内で移動販売車「とくし丸」事業を始めた。出発式がフードオアシスあつみ宿店（豊川市宿町）で行われ、渡会社長は「お店まで来ることができなくなった高齢者の皆さんに、私たちの扱う商品を届けたい」と意気込みを語った。
　全国で移動販売車を展開する企業「とくし丸」と、渥美フーズが連携して行い、高齢者や体の不自由な方など、買い物に苦労している方の自宅まで移動販売車で出向き、商品を販売する。
　販売車は軽トラックを改造した車で、生鮮食品から総菜、調味料まで約３００種類の商品を乗せることができる。月～土曜日に行い、１日で約３０カ所を巡る。同じ場所に週２回、出向く。商品は店舗と同じものだが、１点当たり１０円上乗せして販売する。販売車に乗る小西恵さん（４５）は「お店まで来ることができないお客さんへ、買い物の楽しさも提供したい」と張り切る。
　渥美フーズで移動販売車事業を担当する井戸田孝市取締役は「巡回するコースを決めるにあたり戸別訪問したところ、ニーズが高いことが分かった。今後も各店で導入を進めたい」と話す。
　販売目標は１日８万～８万５０００円。同社では８月下旬に山田店（豊橋市山田町）でも移動販売車を導入する。また同社では移動販売車に乗るスタッフも募集中。問い合わせは同店（０１２０・８２０・５６０）へ。
（竹下貴信）