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赤坂の舞台「小屋掛け」模型製作

小屋掛けの模型を作製した森山さん㊧と会の仲間たち=豊川市赤坂町で
小屋掛けの模型を作製した森山さん㊧と会の仲間たち=豊川市赤坂町で
屋根や客席も本物そっくりに再現されている
屋根や客席も本物そっくりに再現されている

 豊川市赤坂町の元仏壇職人で、杉森八幡社の歌舞伎公演の際に特設の観客席を作る「小屋掛けの会」の森山和芳さん(85)が、器用な手先を生かして小屋掛けの模型を製作した。実物の約30分の1のスケールで、町内の公共施設での展示も検討している。
 模型は幅50㌢、奥行き65㌢。自宅近くで集めた小さな竹や木を使い、凧糸でつなぎ合わせて組み立てた。2階席にはゴザで使った畳を敷き、会の仲間が撮った神社の写真で囲み、本物を忠実に再現。1月から地道に作業を続けて完成させた。屋根の部分は数百カ所を糸で竹と竹を結んでおり「縛るのが難しかったが、我ながらうまくできたんじゃないか」と自負する。
 60年もの仏壇製作の経験と卓越した技術を発揮した。7年前から、秋の歌舞伎公演に向けて杉森八幡社境内に奥行き幅15㍍、約20㍍、高さ4・5㍍の小屋掛けを築く活動に毎年参加。会のメンバーの勧めで模型製作を思い立った。支柱や屋根の部分も、伝統ある実物の構造を参考にした。
 小屋掛けの会の山口信昭会長(76)も「非常によく再現され、立派なもの」と絶賛する力作。市教育委員会と協議し、音羽生涯学習会館内の図書館や、今年10月初旬の歌舞伎公演当日に会場で展示するプランがある。森山さんは「本物の小屋掛けは公演が終わると解体されるが、これなら一年中見てもらえる」と期待する。
(由本裕貴)

 豊川市赤坂町の元仏壇職人で、杉森八幡社の歌舞伎公演の際に特設の観客席を作る「小屋掛けの会」の森山和芳さん(85)が、器用な手先を生かして小屋掛けの模型を製作した。実物の約30分の1のスケールで、町内の公共施設での展示も検討している。
 模型は幅50㌢、奥行き65㌢。自宅近くで集めた小さな竹や木を使い、凧糸でつなぎ合わせて組み立てた。2階席にはゴザで使った畳を敷き、会の仲間が撮った神社の写真で囲み、本物を忠実に再現。1月から地道に作業を続けて完成させた。屋根の部分は数百カ所を糸で竹と竹を結んでおり「縛るのが難しかったが、我ながらうまくできたんじゃないか」と自負する。
 60年もの仏壇製作の経験と卓越した技術を発揮した。7年前から、秋の歌舞伎公演に向けて杉森八幡社境内に奥行き幅15㍍、約20㍍、高さ4・5㍍の小屋掛けを築く活動に毎年参加。会のメンバーの勧めで模型製作を思い立った。支柱や屋根の部分も、伝統ある実物の構造を参考にした。
 小屋掛けの会の山口信昭会長(76)も「非常によく再現され、立派なもの」と絶賛する力作。市教育委員会と協議し、音羽生涯学習会館内の図書館や、今年10月初旬の歌舞伎公演当日に会場で展示するプランがある。森山さんは「本物の小屋掛けは公演が終わると解体されるが、これなら一年中見てもらえる」と期待する。
(由本裕貴)

小屋掛けの模型を作製した森山さん㊧と会の仲間たち=豊川市赤坂町で
小屋掛けの模型を作製した森山さん㊧と会の仲間たち=豊川市赤坂町で
屋根や客席も本物そっくりに再現されている
屋根や客席も本物そっくりに再現されている

カテゴリー:社会・経済 / 芸能・文化

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