「RIZIN・10」で勝利 朝倉選手が報告

　総合格闘技「ＲＩＺＩＮ・10」で勝利した豊橋市出身の格闘家・朝倉海選手（24）＝ＲＩＺＩＮトライフォース赤坂所属＝が21日、同市役所を訪れ、山西正泰教育長に喜びを報告した。
　今月６日、マリンメッセ福岡で行われた同大会で、「乱闘王」と呼ばれるマネル・ケイプ選手（アンゴラ共和国）を相手に激しい乱打戦を繰り広げ、３ラウンドを２－１の判定で勝利をもぎ取った。両者ともパンチや蹴り、タックル、寝技など次々に繰り出し、目が離せない展開になった。
　２ラウンドで右目上から出血した朝倉選手だが、３ラウンドには挑発を続けるケイプ選手に対し、膝蹴りやフックを繰り返し、最後まで激しい攻め合いとなった。「ＲＩＺＩＮ」では昨年12月に初参戦した「ＷＯＲＬＤ　ＧＲＡＮＤ－ＰＲＩＸ２０１７」に続き、２度目の勝利を上げた。
　朝倉選手は「（相手は）評価も高い選手だったし、めちゃくちゃ強かった。でも、勝てたことはうれしかった」と山西教育長に報告。「自分の甘い部分も分かったので、もっと強くなれるように、８月の愛知大会に向けて頑張ります」と付け加え、ケイプ選手にかわされたキックや手のけがなどについて話が弾んだ。
　山西教育長は「教育関係者として子どもたちの将来がどうなるか考えるが、その中の１人が世界で戦っている。本当にうれしい。応援している」と話した。
　見ていて面白い試合をしたいという朝倉選手は「相手が強い選手だったので、使える技を全て出し切って勝とうと思っていた。盛り上がって面白い試合ができたのはよかったけど、ＫＯで勝つことができなかったのが悔しかった」と述べた。応援シートにも、地元から多くの人が来てくれて励みになったという。「８月12日に名古屋で行われる『ＲＩＺＩＮ』でも頑張るので、応援に来てほしい」と呼び掛けた。
（井嶋義典）