豊川海軍工廠平和公園 6月9日に開園式典
豊川市は21日の定例会見で、6月9日(土)に豊川海軍工廠(しょう)跡地に開園する「豊川海軍工廠平和公園」(穂ノ原3)の開園式典の内容を発表した。空襲の体験者らの日記朗読などが予定される式典は午前10時から始まり、正午の開園となる。
米軍の空襲で2500人以上が亡くなった悲劇の地に、新たに生まれる平和のシンボル。未来を背負う子どもたちによって幕が開けられる。
午前10時からの記念セレモニーでは、工廠跡地の近隣にあり、毎年秋の学習発表会で工廠の生活を描いた演劇「ああ、豊川海軍工廠」を披露している代田小学校の児童が参加し、「いのちの歌」を合唱する。
また、1945(昭和20)年8月7日の空襲で命を落とした動員学徒・大林淑子さんと、養成工員として従事していた森田和夫さんの日記を、代田中学校の生徒らが朗読する。森田さんは式典に来場する予定。
この他、市教育委員会による約1年間の養成講座を受け、20代から80代までの63人が正式に登録された豊川海軍工廠語り継ぎボランティアも紹介。開園後、ボランティアたちは園内に整備された平和交流会館や、旧第一火薬庫や旧第三信管置場などの遺構を案内することになる。
同園は工廠跡地の北西部約3㌶に整備され、3基の防空壕跡や、8基の街路灯も当時のまま保存・展示している。センター広場には恒久平和を願うソメイヨシノが植えられ、家族向けに遊具や絵日記のパネル展示がある広場も設けられている。
6月24日午後1時半からは市文化会館で開園記念シンポジウムが開かれ、記念講演や、残存遺構の保存整備や開園までの経緯などに関する基調報告が行われる。
(由本裕貴)
豊川市は21日の定例会見で、6月9日(土)に豊川海軍工廠(しょう)跡地に開園する「豊川海軍工廠平和公園」(穂ノ原3)の開園式典の内容を発表した。空襲の体験者らの日記朗読などが予定される式典は午前10時から始まり、正午の開園となる。
米軍の空襲で2500人以上が亡くなった悲劇の地に、新たに生まれる平和のシンボル。未来を背負う子どもたちによって幕が開けられる。
午前10時からの記念セレモニーでは、工廠跡地の近隣にあり、毎年秋の学習発表会で工廠の生活を描いた演劇「ああ、豊川海軍工廠」を披露している代田小学校の児童が参加し、「いのちの歌」を合唱する。
また、1945(昭和20)年8月7日の空襲で命を落とした動員学徒・大林淑子さんと、養成工員として従事していた森田和夫さんの日記を、代田中学校の生徒らが朗読する。森田さんは式典に来場する予定。
この他、市教育委員会による約1年間の養成講座を受け、20代から80代までの63人が正式に登録された豊川海軍工廠語り継ぎボランティアも紹介。開園後、ボランティアたちは園内に整備された平和交流会館や、旧第一火薬庫や旧第三信管置場などの遺構を案内することになる。
同園は工廠跡地の北西部約3㌶に整備され、3基の防空壕跡や、8基の街路灯も当時のまま保存・展示している。センター広場には恒久平和を願うソメイヨシノが植えられ、家族向けに遊具や絵日記のパネル展示がある広場も設けられている。
6月24日午後1時半からは市文化会館で開園記念シンポジウムが開かれ、記念講演や、残存遺構の保存整備や開園までの経緯などに関する基調報告が行われる。
(由本裕貴)